A5サイズってどれくらいの大きさ?縦横のセンチやサイズ、用途、印刷事例を紹介!
A5サイズはA4サイズの半分の大きさで、148mm×210mmの寸法となっています。書籍やチラシ、フリーペーパー、カレンダーなど身の回りで多く使われているサイズです。
この記事では、A5サイズで利用される用途やA5サイズを選ぶポイント、おすすめの印刷物などについて解説します。A5サイズでの冊子印刷を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
A5サイズとは?
A5サイズは、148×210mmです。
比較的コンパクトで持ち運びがしやすいのが特徴のサイズです。 A5サイズは、JIS(日本工業規格)とISO(国際標準規格)で定められた世界共通のサイズ規格に該当します。
A5サイズについてさらに詳しいデータを紹介します。
②寸法(inch):5.83 inch × 8.27 inch
③寸法(pt):420 pt × 595 pt
④面積:31080㎟(310.8㎠)
⑤縦横比: 1:1.414(√2)
⑥対角線の長さ:256.9 mm(25.69 cm)
サイズ感を他のサイズと比較
それでは、具体的なサイズ感をイメージするために、A4・B5サイズと比較してみましょう。サイズ一覧 | 短辺 × 長辺(mm) |
A4サイズ | 210×297 |
B5サイズ | 182×257 |
A5サイズ | 148×210 |
B6サイズ | 182×128 |
A6サイズ | 105×148 |
A5サイズで利用される本や冊子
A5サイズは、コンパクトなサイズであることから以下のように様々な本で使用されています。
・自費出版の書籍、同人誌、自分史、エッセイ集
・手帳やプロモーション用の冊子
いずれも長時間読まれたり持ち運ばれるため、手になじむサイズである方が手軽で読みやすくなります。その点ではA5サイズは最適です。
また、A5サイズは、そのお気に入りの本を友達と貸し借りしたり、自費出版した本を知人に渡したりするのもスムーズに行えます。本を通してのコミュニケーションがしやすいサイズであるともいえます。
A5サイズにおすすめの印刷物
A5サイズにおすすめの印刷物は、テキストやガイドブック、書籍などです。
A5サイズの冊子は、コンパクトさと紙面の適度な広さのバランスの良さから、持ち運んでの利用が多い冊子に最適です。
プリントモールでも注文の多いサイズの一つです。ページ数の多い冊子では、次のものがあります。
- 教科書
- 自費出版などの単行本
- ガイドブック
- 取扱説明書
- 作品集 など
ページ数の少ない冊子では、次のものがあります。
- 簡易的なパンフレットや小冊子
- 同人誌
- しおり
- イベントプログラム など
>>冊子・本のサイズ(判型)の種類は?使い分けの方法や選び方を解説
A5サイズの冊子は無線綴じと中綴じの2つ
A5サイズで冊子を作りたい場合、その製本方法は、無線綴じと中綴じの2つに分けられます。基本的にはページ数が多い場合は無線綴じ、ページ数が少ない場合は中綴じを選ぶと良いでしょう。
無線綴じは背表紙のある冊子で、背表紙部分に接着糊を付けて綴じる製本方法です。本文を表紙でくるんで製本することから「くるみ製本」とも呼ばれます。
>>無線綴じとは?中綴じとの違いやメリット・デメリット、入稿時の注意点を紹介
一方、中綴じは、背表紙のなく見開きしやすいソフトなタイプの冊子の製本方法を指します。週刊誌やパンフレットなどに使われることが多いです。用紙を重ねて二つ折りにして追った中央部分をホッチキス(針金)で綴じて製本することから、「中綴じ」と言われます。
A5サイズを選ぶポイント
- 文章や画像に目を通し、読んでもらいたい
- 読んでもらうだけでなく、メモが取れる用途を考えている
- 配布したい、手軽に持ち帰ってもらいたい
おすすめの印刷物に書籍や同人誌といった例を挙げましたが、「読む」という用途を果たすのに適しているのがA5サイズです。女性の手のひらにもすっと収まるサイズで、ページを広げても周りの邪魔をしにくく、読書に没頭できるため、読んでもらいやすいでしょう。
手のひらに収まるということは、持ち運びもしやすく、旅行に行くときに便利なガイドブックにもおすすめです。メモも取りやすいため、テキストにも最適なサイズとなっています。
他のサイズを選ぶポイント
A5サイズに近いサイズとして、A4・B5、A5より小さく、B6より大きい四六版がありますが、これらはどのように使い分けると良いでしょうか?具体的な例を挙げると、以下のようになっています。
A4判:会社案内、パンフレット、プレゼン資料
A5判:教科書、参考書、リーフレット
B5判:雑誌、書籍、カタログ
四六判:小説、ノベル、漫画
ただ、これはあくまでも一例のため、実際には印刷する冊子の目的やターゲットに合わせて最適なサイズを選ぶことが重要です。 A4サイズやB5サイズA5以外のサイズを選ぶ目的としては、次のようなことが挙げられます。
- 画像を大きく使って伝えたいことがある→会社案内、カタログなどはA4サイズに
- 文字中心の小さな冊子にしたい→B5サイズに
A5サイズはほど良いサイズとは言え、写真やイラストなども活用して伝えたいことがあるという場合には、A4サイズのほうが適しています。会社案内や商品カタログなどにはA4サイズを使うことが多いです。 また、A5サイズでは書籍や小説なども使われますが、文字中心の小さな冊子にしたいときはより小さなB5サイズがおすすめです。
詳しくはこちらをご覧ください。
>>冊子の用紙サイズ、選び方のポイントとは?
A5サイズの印刷事例【無線綴じ冊子】
では、A5サイズの印刷事例をより詳しく見ていきましょう。無線綴じ冊子では次の3つがあります。
- テキスト
- ガイドブック
- 書籍(自費出版、同人誌)
無線綴じ冊子印刷用テンプレートはこちらからダウンロードできます。
テキスト
本文320ページのテキスト冊子です。コンパクトなA5サイズは持ち運びもしやすいため教材テキストなどによく活用されています。
プリントモールは、150ページ以上のページ数の多い冊子印刷もモノクロ・フルカラーを問わず低価格で提供しています。
ガイドブック
本文120ページのフルカラー冊子。A5サイズは教材テキスト同様に、ハウツー本やガイドブックにもよく利用いただいています。ご注文いただいたガイドブックは、表紙・本文に多くの写真が掲載されており、表紙には見栄えのするグロスPP加工を施しています。仕上がりにもご満足いただき、リピートご注文もいただいております。
書籍(自費出版、同人誌)
本文352ページの書籍印刷をご注文いただきました。自費出版や同人誌といった書籍もA5サイズでは受注が多いです。ご注文者様には、「冊子の品質だけでなくデータ入稿やご注文時のサポートがとても助かった」とのお声をいただきました。
A5サイズの印刷事例【中綴じ冊子】
A5サイズの中綴じ冊子としては、次の3つの事例があります。
- 同人誌
- パンフレット
- イベントプログラム
中綴じ冊子印刷用テンプレートは、こちらからダウンロードできます。
同人誌(歌集)
定期的に短歌の同人誌(本文68ページ)をご注文いただいております。 仕上がりの良さだけでなく、納期の早さにも満足いただきました。表紙・本文が同じ用紙の中綴じ冊子は短い納期での対応が可能です。
>>同人誌を作るにあたって迷いがち!サイズや製本方法、綴じ方向はどれがいいの?
パンフレット・カタログ
本文20ページの配布用のパンフレット・カタログもおすすめです。「50部程度の部数でも手頃な価格で作ることができて満足した」とお声をいただいております。プリントモールでは5部から冊子印刷を承ります。部数が少ない場合でもぜひご検討ください。
イベントプログラム
本文12ページのプログラム冊子をご注文いただきました。A5サイズは配布や同梱も行いやすいため、スポーツイベントや会社や同好会の大会パンフレット・街のイベント案内などのご注文も多くいただいております。
A5サイズを製本印刷する方法
A5サイズの冊子をPDFファイルを使って製本印刷する方法として、次の3つがあります。
- プリンタ
- コンビニ
- 印刷会社
試し刷りしてみたい・印刷したときの色味の確認をしたいという場合には、プリンタやコンビニを使って印刷すると良いでしょう。
ただし、部数が数十部以上あり、ハイクオリティな冊子を作りたいという場合には印刷会社に依頼するのがおすすめです。プリントモールでもA5サイズの冊子印刷を多く手掛けておりますので、まずはこちらにご相談ください。
製本印刷する方法について詳しくはこちらをご覧ください。
>>PDFファイルからの製本!プリンタやコンビニと印刷会社を比較
A5サイズの郵送・梱包
A5を郵送する際には折りたたまずそのまま梱包するか、二つ折りにして梱包する方法があります。
A5サイズを折らずに郵送する A5サイズを折りたたまずにそのまま郵送する場合は「角形5号」と「角形6号」の封筒で梱包します。
A5サイズは148mm×210mmなので、角形5号(190mm×240mm)や角形6号(162mm×229mm)の封筒であれば折りたたまずに梱包することができます。印刷物の厚みに合わせて使い分けるとよいでしょう。
A5サイズを折りたたんで郵送する A5サイズを折りたたんでコンパクトに郵送したい場合は二つ折りにして「洋形6号」の封筒で梱包します。
洋形6号(190mm×98mm)であればA5サイズを二つ折りにすることで梱包することができます。 A5サイズを二つ折りすると定形内郵便で郵送することができるため、郵送代を抑えられます。
【参考】他の用紙サイズ詳細
一般的な用紙のサイズには、A判とB判があり、各サイズは日本工業規格(JIS)によって定められています。
A判規格 | 短辺×長辺(mm) |
A0サイズ | 841 × 1189 |
A1サイズ | 594 × 841 |
A2サイズ | 420 × 594 |
A3サイズ | 297 × 420 |
A4サイズ | 210 × 297 |
A5サイズ | 148 × 210 |
A6サイズ | 105 × 148 |
A7サイズ | 74 × 105 |
B判規格 | 短辺×長辺(mm) |
B0サイズ | 1030 × 1456 |
B1サイズ | 728 × 1030 |
B2サイズ | 515 × 728 |
B3サイズ | 364 × 515 |
B4サイズ | 257 × 364 |
B5サイズ | 182 × 257 |
B6サイズ | 128 × 182 |
B7サイズ | 91 × 128 |
B8サイズ | 64 × 91 |
サイズ以外にも印刷用紙選びにお困りの際はこちらをご覧ください。
>>印刷用紙選びガイド:コート紙、マット紙、上質紙、その他の用紙を解説
まとめ
A4・B5といったサイズに比べるとA5サイズは馴染みが薄いですが、その程よいサイズ感から利便性が高いのが特徴です。 本や教科書、メモや手帳など身近な書類にも使用されることが多く、A4サイズでは大きすぎる場合は、持ち運びに便利なA5サイズがおすすめです。 気軽に手に取れて、長く愛用してもらいやすい冊子に最適な「A5サイズ」。
サイズを決める際には、上記の基準をもとに選ぶと良いです。 サイズ選びに困った際は、お気軽にご相談ください。
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