冊子・本のサイズ(判型)の種類は?使い分けの方法や選び方を解説

詳しく知りたい冊子・本のサイズ

ふだん何気なく目にしたり読んだりする本や冊子には、様々なサイズのものがあります。冊子には、サイズ毎にそれぞれ用途があり、その本に合わせたサイズが使い分けられています。

ここでは、冊子にどのようなサイズがあり、それぞれどのような用途に使い分けられているかを紹介していきます。冊子に興味がある方や、制作を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

冊子の一般的なサイズ

用途に合わせて冊子のサイズは決められている

一般的な冊子のサイズにはいくつか種類がありますが、それぞれに用途が異なります。以下で紹介していきます。

冊子のサイズにはいくつか種類があります

A4判 (210㎜×297㎜)

A4判のサイズは、210mm×297mm

A4判のサイズは、210mm×297mmです。A4判は最も一般的なサイズになります。

主な用途としては、写真集や論文などです。近年では拡大教科書の普及に伴い、教科書もA4判がB5判と併せて一般的に使われています。また、仕事をしていると、オフィスの書類や冊子にA4判が用いられているのを目にすることも多いでしょう。
A4判は、他にもたくさんの用途に用いられています。迷ったらA4判にすると考えても差し支えはないでしょう。

A4判冊子のメリットは、情報量・見やすさ・サイズのバランスが良いこと。一般的なサイズなので、イメージしやすく保管の際にも都合がいいです。
ただし、意外に幅をとるため、持ち運びには少し不便というデメリットもあります。

B5判(182㎜×257㎜)

B5判のサイズは、182mm×257mm

B5判のサイズは、182mm×257mmです。B5判は、A4判の冊子ほどは大きくなく、ほかの冊子と比べても小さすぎないサイズです。

雑誌や週刊誌、コミック本、書籍、小冊子などによく用いられています。また、近年では拡大教科書の普及に伴い、B5判の教科書がA4判と併せて一般的に使われています。

イラストや大きな見出しをを使う冊子に合っているサイズです。そこまで大きいサイズではないため、かさばりすぎず持ちやすいです。冊子自体は大きすぎないサイズでありながら、イラストなど載せやすく、印象を与えるスケールで冊子を作成することができます。
雑誌や週刊誌などをイメージして冊子を作成する場合には、B5判はおすすめのサイズです。

A5判 (148㎜×210㎜)

A5判のサイズは、148mm×210mm

A5判のサイズは、148mm×210mmです。A5判は、A4判の半分のサイズになります。

教科書や学術書など、学識の冊子に用いられることが多いです。少し前までは、殆どの教科書にA5判が用いられていたため、学生の頃に多くの人が馴染みのあったサイズでしょう。
学識の冊子以外にも、ガイドブックや文芸誌、マンガなど多くの冊子に用いられています。

絵や図などのビジュアルも大きめに載せやすい冊子です。見開きでもA4サイズなので冊子自体もコンパクトにすることができます。かばんなどに入れやすく、持ち運びにとても便利なサイズです。

B6判(128㎜×182㎜)・四六判(128mm×188mm)

B6判のサイズは128mm×182mm、四六判のサイズは128mm×188mm

B6判のサイズは、128mm×182mmです。B5判の半分のサイズで、漫画の単行本などに用いられています。

一般的な単行本にはB6判が用いられています。単行本のようにイラストが多いものは、以下で紹介する「文庫判サイズ」より大きなサイズの冊子を用いた方が、よりイラストを強調できるため、B6判は適しています。

一方、四六判のサイズは、128mm×188mmです。四六判は、B6判よりも高さが6mm大きいサイズの冊子になります。

書籍の単行本としては四六判が用いられることが基本でした。表紙に硬い板紙を使うハードカバー(上製本)の書籍も、四六判が用いられるのが基本です。
Web小説を書籍化したソフトカバーの単行本にも、B6判・四六判が使われています。

A6判(105mm×148mm)・文庫判

A6判のサイズは105mm×148mm

A6判のサイズは、105mm×148mmです。A6判は、文庫本によく用いられるサイズで、日本の書籍の主流ともいえます。

文庫判も、基本的にはA6判サイズと同じになりますが、規格の違いでレーベルによって高さや幅が若干異なるものもあります。中には、トールサイズと呼ばれる、縦の長さが160mm程度の縦長のサイズもあります。

A6判(文庫版)は、コンパクトで使い勝手がよいサイズといえます。文字を書き連ねる冊子などにもちょうど良いです。サイズが小さい分、作成する際のコストも抑えることができます。

新書判

新書判は105mm×173mmが一般的ですが厳密には統一されていない

新書判は、105mm×173mmが一般的ですが、厳密には統一されておらず、レーベルによっても微妙にサイズが異なります。横幅が105mm~109mm、縦幅が173~174mm程度となります。

新書は、特定のテーマでまとめられ順次刊行される叢書(そうしょ)にあたります。
ビジネス系・教養系の現代的な教養の書き下ろしを収録し、時代のトレンドを反映した内容の本が多いです。『○○のトリセツ』『なぜ○○は△△なのか』など、タイトルが印象的なものが多いのも特徴です。イメージとしては、単行本で出ている実用系の書籍のライト版というような形です。
また、若干サイズは異なりますが、少年・少女マンガのコミックスも「新書判コミックス」と呼ばれています。

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出版物で多く使われているサイズ

読み物とした出版物で多く使われているサイズは、B6判・四六判、文庫判、新書判など読み物とした出版物で多く使われているサイズは、B6判・四六判、文庫判、新書判などになります。これらは、書店などで見かける機会がとても多いサイズです。

「B6判」はイラストが映えるほどよいサイズで、漫画などの単行本にとても多いです。Web小説の書籍化した本にも用いられています。書店でも漫画は豊富に置いてあるため、よく目にするサイズでしょう。

「四六判」も、B6判とほぼ同じようなジャンルの本に用いられているサイズです。

「文庫判(おもにA6判)」は、文庫本に多く使われているコンパクトなサイズです。小説などの文字数の多い本に用いられるので、文庫判サイズの本は書店でも目にすることが特別に多いでしょう。

「新書判」は、ビジネス系・教養系の叢書に用いられるサイズです。新書とは実用系、啓発系の本で、こちらも多く出ています。

特殊なサイズの冊子

今まで紹介したサイズの他に、特殊な冊子サイズには「AB判」「ブランケット判」「タブロイド判」などがあります。これらは、印刷会社の所有する機械により対応が限られることが多いサイズですので、ご希望の場合は一度相談してみましょう。

AB判
AB判のサイズは、210mm × 257mmです。幅がA判の長辺(210mm)、高さがB判の長辺(257mm)を組み合わせており「ワイド判」とも呼ばれます。仕上がりは正方形に近い形になる珍しいサイズです。

ブランケット判
ブランケット判(ブランケットサイズ)は、一般的な新聞用紙1ページの大きさで、サイズは406mm × 546mmです。
新聞のようにページを重ねて折り畳んだだけの綴じない形態が一般的です。新聞を模倣したような紙面構成の冊子やインパクトを出したい大きめの情報誌などに使われます。
※ブランケット判はネット印刷プリントモールでは現在取り扱いしておりません。

タブロイド判
タブロイド判のサイズには、縦の長さが異なる「D判」と「B判」の2種類があります。「D判」のサイズは、272mm × 406mm、「B判」のサイズは、272mm × 382mm になります。
「タブロイド判」は、ブランケット判の半分程度のサイズで、冊子・情報誌に主に使用されます。

持ち運びに便利な冊子

持ち運びに便利な冊子の製本方法の一種に「ミウラ折り」と呼ばれるものがあります。

ミウラ折りとは、力を加えなくても大きく開くことができる折りの技術のひとつで、三浦公亮(現・東京大学名誉教授)さんが考案した折り畳み方です。

ミウラ折りで折り畳まれた印刷物は、用紙を押したり引いたりするだけで簡単に開いたり畳んだりできるのが特徴です。 一般的な印刷物の折り方は直線ですが、ミウラ折りでは折れ線をジグザグにして折り目が重ならないように折るため破れにくくなります。

手を煩わせず開閉が容易なことから、防災地図や観光用地図など、携帯しながら、さっと広げてすぐにまた閉じるような印刷物に多く使われています。 会社案内、商品カタログなどに活用するのもよいでしょう。
※ミウラ折りはネット印刷プリントモールでは現在取り扱いしておりません。

冊子の綴じ方にも注目!

中綴じや無線綴じなど冊子の綴じ方にも注目

中綴じ

中綴じは、見開きの用紙を重ねて2つ折りにした真ん中の部分をホチキス(針金)で綴じるシンプルな製本方法です。

週刊誌や雑誌などに一般的に使われる製本方法で、ページを見開きいっぱいまで開くことができます。8〜64ページほどのページ数の少ない冊子に適した綴じ方で、表紙と本文に同じ用紙を使用する場合も多いです。

中綴じは商品パンフレット、会社案内、情報誌、ハンドブック、カレンダーなどのページ数の少ない冊子をつくりたい場合におすすめです。
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無線綴じ

無線綴じは、本文用紙を重ねて背の部分を接着糊で綴じ、表紙でくるむ製本方法です。背表紙のあるしっかりとした冊子をつくることができます。

中綴じと比べてページ数の多い冊子に向いています。 数百ページに及ぶようなページ数の冊子も無線綴じなら製本することができます。

ページ数の多いカタログやパンフレット、コミック、同人誌、文字の多い小説などの冊子でよく使われており、丈夫で長期保管にも適した冊子に仕上がるのが特徴です。
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PUR綴じ(PUR製本)

PUR綴じ(PUR製本)とは、無線綴じの一種で、PUR系ホットメルト接着剤を使用して綴じる製本方法です。

EVA系ホットメルト接着剤を使用する通常の無線綴じより、糊の強度が高い分、冊子を開いた際に、ページをノド(綴じ側)まで開くことができます。 ページを開いたまま使用したいレシピ本や実用書などにおすすめの製本方法です。
また、PUR系ホットメルト接着剤は、温度変化に強く耐久性やリサイクル性に優れているのも特徴です。

ウイルダイレクトでは独自開発した専用糊を使用し、より強度を高めた「新PUR製本」冊子のご注文も承っています。
詳しくはこちらの記事でも解説しています。ご興味のある方は、サイトよりぜひお問い合わせください。
>> PUR製本とは?無線綴じや新PUR製本との違いについても紹介

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まとめ

冊子のサイズは奥が深く、これまで述べたように、種類が多く、本の種類や目的・用途によって使い分けがされています。

ふだん何気なく本を見ていると気にならなかったりしますが、実は、見やすさや使いやすさなどを考えた上で、その本に合わせたサイズが採用されています。

どのサイズを選ぶかで本の印象も変わってくるので、冊子を作ろうと考えている方は、ぜひここで述べた情報を参考にしてみてください。

冊子製本お役立ちコラム編集部

冊子の印刷製本を考えている方に、知っておきたい知識やお得な情報をお届けしています。はじめての方にもわかりやすく丁寧な記事を心がけています。 日々、お客様からのお問い合わせと注文対応に追われながら学ばせていただいています。

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