B6サイズってどれくらいの大きさ?縦横センチやサイズ、用途、印刷事例を紹介
本や冊子によく使われているサイズにB6サイズがあります。
ここでは、B6サイズのメリットや他のサイズとの違い、B6サイズの本や冊子の印刷事例などを紹介します。
本や冊子作りの際のサイズ選びの参考にしてください。
B6サイズとは?
B6サイズは、128㎜ × 182㎜ です。
日本工業規格(JIS)で定められた「B判」の一番大きなサイズ「B0」を長辺で6回二つ折りしたサイズになります。
用紙を二つ折りする回数が増えるほど、用紙サイズは小さくなり、B5サイズの半分がB6サイズになります。
その他の主なB判のサイズと用途は以下のようになります。
B判規格 | サイズ(mm) | 主な用途 |
B0 | 1030 × 1456 | 駅貼りポスター、ポスター |
B1 | 728 × 1030 | 駅貼りポスター、室内の大型ポスター、案内マップ |
B2 | 515 × 728 | 室内・店舗内の掲示ポスター |
B3 | 364 × 515 | 電車の中吊り広告 |
B4 | 257 × 364 | 新聞折込チラシ |
B5 | 182 × 257 | コピー用紙、大学ノート |
B6 | 128 × 182 | 漫画コミック、単行本 |
B6サイズで利用される本や冊子
B6サイズの本は、コンパクトな大きさで持ち運びしやすく、両手で開いても読みやすい、程よいサイズ感が特徴です。
一般的な文庫判(A6判105㎜×148㎜)や新書判(103㎜×182㎜)より、やや大きいサイズで、文字中心の単行本や漫画のコミック、Web小説の書籍判などによく使用されています。
そのため書店などでもよく目にするなじみのあるサイズです。
文庫判と差別化してビジュアルを重視したり大きな文字で表現したい冊子の場合は、B6サイズを選ぶのがおすすめです。
自費出版したい小説や自伝、自分史、エッセイ集、詩集や歌集、同人誌などにも最適なサイズとなります。
また、コンパクトで手軽なサイズを活かし、手帳やプロモーション用の冊子、卓上カレンダーとしても定番のサイズです。
B6サイズの郵送・梱包
B6冊子など折らずに郵送したい場合は「定形外郵便」、二つ折りできる場合は「定形郵便」で郵送することができます。
B6サイズを折らずに郵送する
角形7号(142㎜×205㎜)封筒を使用します。定形外郵便物(規格内)での送付となります。
その他には「スマートレター」で送付することもできます。
スマートレターは郵便局などで専用封筒を購入でき、A5サイズ・重さ1kgまで・厚さ2cmまでなら、全国一律料金(180円)で送付することができるサービスです。
B6サイズを折り曲げずに手軽に郵送できますので、手元に封筒がない場合は活用するとよいでしょう。
B6サイズを縦二つ折りにして郵送する
長形4号 (90㎜×205㎜) 封筒を使用します。この場合は、定形郵便物として送付できます。
サイズ感を他のサイズと比較
B6サイズ以外にも本や冊子のサイズにはさまざまな種類があります。作りたい本や冊子のコンテンツに合わせてサイズを選ぶとよいでしょう。
※本のサイズは印刷用語で「判型」ともいいます。また、出版社によっては独自のサイズを採用している場合があります。
菊版(152㎜×227㎜)
A5判より少し大きいサイズの菊版(152㎜×227㎜)は、小説などの書籍に広く使われています。
A5判(148㎜×210㎜)
B6サイズよりひと回り大きなA5判(148㎜×210㎜)は、ビジュアルを大きく見せることができるので実用書や学術書などに適しています。
四六判(128㎜×188㎜)
B6サイズよりも高さが6㎜大きい四六判(128㎜×188㎜)は、単行本や文芸書などにおすすめのサイズです。
B6サイズを選ぶメリット
B6サイズは、コンパクトさが特徴のサイズです。
以下のようなメリットがあります。
・単行本でよく使われるサイズのため、サイズ感になじみがある
・本を両手で広げて読むのに、手ごろなサイズ
・バッグや鞄の中に収納できて、持ち運びがしやすい
・外出先や通勤電車の中でも、手軽に開いて読める
・手で持ちやすくメモが取りやすいサイズ
・手帳や、卓上カレンダーの定番サイズ
・配布もしやすいため、イベント等のプロモーション用の冊子にも最適
・郵送料金も抑えることができる
B6サイズの印刷物事例
B6サイズの冊子は、コンパクトさを重視した配布用や同梱用の案内によく使用されます。
プリントモールでも、テキストやエッセイなどの読み物、社員手帳、ガイドブック、イベント案内、取扱説明書などに利用いただいております。
B6サイズの無線綴じ冊子の印刷事例
テキスト
本文56ページの配布用テキストをフルカラー印刷でご注文いただきました。本文にも厚めの紙をお選びいただき、比較的少ないページ数でもしっかりとした冊子に仕上がりました。
随筆集
本文104ページの随筆集(エッセー)の印刷をご注文いただきました。本文はモノクロ印刷で文章が中心の内容となっております。B6冊子は、小説や同人誌、自分史などのご注文も多いサイズです。
B6サイズの中綴じ冊子の印刷事例
取扱説明書
商品に同封する本文12ページの説明書をご注文いただきました。
説明書の他にも、仕様スペックや適合する規格をまとめた冊子にもご利用いただくことが多いです。
ハンドブック
簡易的なルール本として本文40ページの冊子をご注文いただきました。
専門技術の講習用のハンドブックや、健康管理用の小冊子などの印刷ご注文もいただいています。
B6サイズの詳細データ
B6サイズについてさらに詳しいデータを紹介します。
②寸法(inch):5.04 inch × 7.17 inch
③寸法(pt):363 pt × 516 pt
④面積:23296㎟(232.96㎠)
⑤縦横比: 1:1.414(√2)
⑥対角線の長さ:222.5 mm(22.25 cm)
【参考】他の用紙サイズ詳細
一般的な用紙のサイズには、A判とB判があり、各サイズは日本工業規格(JIS)によって定められています。
A判規格 | 短辺×長辺(mm) |
A0サイズ | 841 × 1189 |
A1サイズ | 594 × 841 |
A2サイズ | 420 × 594 |
A3サイズ | 297 × 420 |
A4サイズ | 210 × 297 |
A5サイズ | 148 × 210 |
A6サイズ | 105 × 148 |
A7サイズ | 74 × 105 |
B判規格 | 短辺×長辺(mm) |
B0サイズ | 1030 × 1456 |
B1サイズ | 728 × 1030 |
B2サイズ | 515 × 728 |
B3サイズ | 364 × 515 |
B4サイズ | 257 × 364 |
B5サイズ | 182 × 257 |
B6サイズ | 128 × 182 |
B7サイズ | 91 × 128 |
B8サイズ | 64 × 91 |
まとめ
B6サイズは、B5のコピー用紙を真ん中で二つ折りにした大きさのため、実際に作りたい本や冊子のデザイン案を考えたり、誌面に入る文字数を具体的にイメージしたりすることができるサイズ感です。
用紙規格にも適しているため印刷会社からもおすすめのサイズといえます。
コンパクトで持ち運びしやすく郵送にも適しているので、プロモーション用の配布物としても手軽に扱えて便利です。
本や冊子を作る場合には、ぜひこのB6サイズを検討してみましょう。
コメントを投稿するにはログインしてください。