Photoshopから印刷用PDFに変換する方法を解説

Adobe社のPhotoshop(フォトショップ)は、プロにも定評のある画像編集ソフトです。
このPhotoshopのデータ(.psd形式)を使って印刷入稿する場合は、印刷用のPDF形式で入稿することが必要になります。

ここでは、Photoshopから印刷用PDFへの変換方法をご紹介します。

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Photoshopの設定について

最初に、PhotoshopのデータをPDFに変換するための基本の設定をおこないます。

【基本の設定】
・カラーモードはCMYK
・解像度は350dpi
・カンバスサイズは塗り足しを付け加える

以上を設定します。
次に詳しい設定方法をご紹介します。

カラーモードはCMYK、解像度は350ppiに

まずは、カラーモードを「CMYK」に設定します。

デジカメやスマホで撮った写真データは、RGBモードと呼ばれる状態になっています。
RGBモードは、モニターなどで色を表現するためのカラーモードです。印刷では、CMYK4色のインクを使って色を表現するため、RGBの画像データは、最初にカラーモードをCMYKにして印刷用の色味に変換します。

RGBとCMYKについては、こちらで詳しく説明しています。
>>参考:RGBデータをCMYK変換する

PhotoshopのRGBからCMYKへの変換方法】
「イメージ」 → CMYKカラー で変換します。

次に、画像の画質(きめ細やかさ)を示す「解像度」を、印刷に適した「350dpi」に設定します。

【解像度350dpiへの設定方法】
「イメージ」 → 「画像解像度」で350dpiに設定します。

画像解像度については、以下でも説明していますので、参考にしてください。
>>参考:画像解像度について

カンバスサイズは塗り足し込みのサイズに

入稿データには、仕上がりの冊子のサイズに上下左右+3mmずつ足した「塗り足し」をつける必要があります
また、端まで背景や色がある場合は、3mmの塗り足し分まで背景や色を延ばしてデザインします。

塗り足しについては、以下も参考にしてください。
>>参考:塗り足しって?作り方も解説


【Photoshopでの塗り足しの設定方法】

「イメージ」 → 「カンバスサイズ」(㎜)で、注文する仕上がりの冊子のサイズに上下左右+3mmずつ足したサイズに設定します。

Photoshopでの塗り足しの付け方については、こちらでも説明しています。
>>参考:Photoshopでの塗り足しの付け方

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PDF保存の手順

上記の設定が終わったら、PDFファイルに変換して入稿を行います。
ネット印刷プリントモールでの入稿用PDF形式は「PDF/X-4」での保存をおすすめしています。

PDF/X-4は、印刷入稿用に作られたPDF形式です。
前バージョンの「PDF/x-1a」の後継として、RGBモードや透明効果にも対応しています。
データに透明機能を使用している場合は、基本的にPDF/X-4で変換しましょう。設定項目や手順はPDF/X-1aとほぼ同様です。

次に、PDF/X-4形式への書き出し方法をご紹介します。

プリセットを設定

PDFを書き出す際は、プリセットを活用すると便利です。
プリセットファイルをあらかじめ登録しておけば、毎回登録したプリセットを選ぶだけで、最適な設定のPDFが書き出せます。

入稿用PDFの保存

Photoshopメニューからフォーマット「Photoshop PDF」を選び →「Adobe PDFを保存」の画面が出てきたら、「PDF/X-4:2008(日本)」を選択してください。「PDFを保存」をクリックして保存→完了です。

※Photoshop PDFの変換手順については、こちらでも詳しく説明しています。
>>参考:Photoshop PDF変換手順

複数のPhotoshopページを1つのPDFに保存する方法

1つのファイルをPDFに保存する設定がわかったところで、次に、複数のPhotoshopファイルをまとめて1つのPDFに保存する設定方法をご紹介します。

1.「PDFスライドショー」を選択

まず、PDFにしたいPhotoshopのファイルを開きます。
「ファイル」→「自動処理」を選び→「PDFスライドショー」をクリックします。

2.PDFにしたいファイルと順番を決定

「ソースファイル」の枠内の「開いているファイルを追加」にチェックを入れます
→開いているファイルが表示されるのでファイルを選びます。PDFのファイル順もドラッグで変更できます。

また、開いていないファイルを追加したい場合は「参照」ボタンから追加します。

3.PDFを保存

「出力オプション」枠内の保存形式「複数ページドキュメント」にチェックを入れます
→保存ボタンをクリックします。

任意のファイル名をつけます→ウイルダイレクトのプリセットを選びます。または 「PDF/X-4:2008(日本)」を選択します。
最後に「PDFを保存」をクリックして保存→完了です。

入稿前のチェックを忘れずに!

入稿データは基本的に書き出したPDFの内容通りに印刷されます。
そこで、最後に入稿前チェックをおこないます。

書き出したPDFデータを開きます。
希望のデータに仕上がっているかを以下の「入稿前のPDF最終チェックリスト」に合わせて確認してください。

チェック項目については、以下で詳しく説明していますので、併せてご覧ください。
>>参考:Adobeソフト入稿前のPDF最終チェックリスト

※PDFファイルの確認には、以下のソフトウェアを使用します。以下のAdobe社のサイトよりダウンロードできます。

・Adobe Reader(無償)https://get.adobe.com/jp/reader/

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まとめ

この記事では、Adobe社の画像編集ソフトPhotoshopで、ミスなく簡単にPDF データに変換する方法をご紹介しました。
印刷入稿する場合は印刷用PDFデータに変換することが必要です。変換方法で不明点がある場合はプリントモールまでお問い合わせください。

また、「仕上がった印刷物の色味が思ったものと違う…」という事態を防ぐために、プリントモールでは試し刷りサービスも行っております。こちらもぜひご利用ください。
>>変換方法や冊子印刷・試し刷りについてのお問い合わせはこちら

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冊子製本お役立ちコラム編集部

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