フォトブック・アルバムのおすすめ製本方法

フォトブック・アルバムのおすすめ製本方法

この記事では「製本については詳しくないが、撮りためた写真をフォトブック・アルバムにして残したい」などとお考えの方に、フォトブック・アルバムにおすすめの製本方法を紹介します。

製本には並製本と上製本がある

アルバム_製本_1

本文用紙を綴じて、表紙でくるみ、冊子を作ることを「製本」といいます。
製本には大きく分けて、柔らかい表紙の並製本(ソフトカバー)と、しっかりした厚紙の表紙の上製本(ハードカバー)の2種類があります。

並製本はソフトカバーとも呼ばれ、本文と同じサイズの柔らかい表紙の冊子です。
上製本と比べて簡易な体裁なので、コストを低く抑えることができます。
パンフレットやカタログなどのシンプルな冊子に使われています。

一方、上製本はハードカバーとも呼ばれ、表紙に芯材(ボール紙)などを使用した硬くて丈夫な冊子です。
本文よりひと回りほど大きいサイズの表紙が付きます。
並製本に比べて製本工程が増えたり、表紙用紙などのコストがかかるので、印刷価格も高くなります。
文芸書や絵本、辞書などのしっかりとした作りの書籍に使われています。

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フォトブック・アルバムにおすすめの製本方法

アルバム_製本_2

次にフォトブック・アルバムにおすすめの製本方法を紹介します。

無線綴じ(並製本):フォトブックの定番

フォトブック・アルバムの製本の定番といえば、無線綴じです。

無線綴じは、並製本の一種で、糊で固めて接着した本文ページの背を表紙でくるむ製本方法です。
このため背表紙のあるしっかりとした作りの冊子ができます。

フォトブック・アルバムの他には、卒業文集や論文、カタログなども無線綴じにおすすめです。

【無線綴じのメリット】

・100ページ以上のページ数の多い本文にも対応できる
・強度があり丈夫な作りの冊子ができる
・長期保存ができる
・背表紙のある本格的な作りの冊子ができる
・書棚に立てて並べることができる

【無線綴じの注意点】

・ページ数の少ない冊子に対応できない
・綴じている部分(ノド)が固定されるので、冊子が開きにくくなる
・ノド部分の絵柄が見えにくくなる

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無線綴じで開きを良くしたい場合は「PUR製本」

無線綴じでは、ページ数が多くなればなるほど、綴じた部分(ノド)が開きにくくなるのが難点です。

無線綴じで、より開きやすさを重視したい場合には「PUR製本」を選びましょう。

PUR製本とは、無線綴じで使われる従来の糊を特殊な糊に変更して、ページの開きを良くした製本方法です。
冊子のノド部分までしっかりと開くことができるため、見開きで見せたい写真や、ノド部分までデザインしたいフォトブック・アルバムにおすすめです。

【PUR製本のメリット】

・ノド部分までページをしっかり開くことができる
・ページが読みやすく、コピーや書き込みがしやすい
・ページを開いたまま、ページに書かれている作業ができる

ネット印刷プリントモールでは、一般的なPUR製本よりもさらに丈夫で開きやすい「新PUR製本」という商品をお選びいただけます。
新PUR製本では、開きやすさを重視して当店で開発したPUR用の専用糊を使用しています。
>> PUR製本とは?無線綴じや新PUR製本との違いについても紹介

開きやすい冊子を作りたい方には、非常におすすめです。気になった方はお問い合わせください。
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中綴じ(並製本):お手頃価格でコンパクト

ページ数の少ないフォトブック・アルバムを作る場合は、お手頃価格でシンプルな作りの中綴じがおすすめです。

中綴じとは、ページ数の少ない冊子に使われる製本方法で、重ねた本文用紙の真ん中を二つ折りにして、表紙を付けて、ホッチキス(針金)で綴じます。
中綴じは、背表紙ができない構造ですが、綴じ部分のぎりぎりまでページを広げることができるので、見開きのデザインやひと続きの写真などをビジュアル的に見せることができます。

【中綴じのメリット】

・ページの開きがよい
・少ないページ数でも製本できる
・低コストで作成できる
・コンパクトな作りができる
・短い納期でも対応できる

>>中綴じ冊子の印刷価格をサイトで確認!プリントモールの中綴じ冊子

ハードカバー(上製本):本格的なアルバムに最適

本格的なアルバムに最適な製本方法は、ハードカバー(上製本)です。

ハードカバー(上製本)は、厚紙の表紙で本文をくるんで製本した冊子です。硬い厚紙の表紙が付くのでハードカバーと呼ばれています。そのため、耐久性があり長期保存に適した、しっかりとした冊子ができます。学校の卒業アルバムなどでよく使われている製本方法で、コストがかかっても長く保存したいフォトブック・アルバムを作りたい方におすすめです。

【ハードカバー(上製本)】のメリット

・本文よりひと回り大きな表紙になるため、本文をしっかり保護することができる
・別仕立ての表紙で本文をくるむため、表2・表3部分に見返しができる。そのため重厚な仕上がりになり、高級感が増す
・並製本に比べて耐久性に優れ、長期保存に適した冊子ができる

注意点としては、表紙の材料や製本工程が増えるため、並製本に比べるとコストが高く、納期も長くなります。

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覚えておきたい製本知識と注意点

フォトブック・アルバムを印刷製本するうえで、知っておきたい便利な情報を簡単に紹介します。

アルバム(冊子)の各部分の呼び名

冊子の各部分の呼び名を簡単に紹介します。覚えておくと印刷会社との進行がスムーズにできます。

アルバム_製本_3

ノド:本文を開いたときの中央部分(綴じ側の部分)
小口(こぐち):冊子を開く側の部分
:本文を重ねて綴じた部分
:地に対して冊子の上側の部分
:天に対して冊子の下側の部分
カバー:表紙の外側を覆うための、ブックカバーのような用紙
:カバーの上から巻く、冊子のキャッチコピーなどを記載した用紙

他にも呼び名を知りたい場合はこちらの記事も参考にしてください。
>> 本・冊子の各部の名称を解説

表紙まわりの呼び名

冊子を作る場合に必要になる表紙まわりの呼び名を簡単に紹介します。
印刷会社では、表紙4ページ分を「表紙まわり」と呼んでいます。

アルバム_製本_4

表1、表2、表3、表4:表1が表表紙、表4が裏表紙に該当します。表2は表紙の裏面、表3は裏表紙の裏面になります。
冊子にしたときに最初にくるページから順に、表1→表2→表3→表4と呼びます。

背表紙:無線綴じの場合にできる背の厚みのこと。背表紙は表紙まわりに含まれます。表1や表4データと一緒にレイアウトして入稿します。

表紙まわりについては、こちらの記事でより詳しく解説しています。
>> 背表紙ができる冊子(無線綴じ)の表紙データの作り方を解説

まとめ

この記事では、フォトブック・アルバムにおすすめの製本方法や注意点を紹介しました。思い出を閉じ込めた大切な記念のフォトブックやアルバムは、いつまでも長く手元に置いて楽しみたいものです。最適な製本方法を理解して、素晴らしいフォトブックを作成しましょう。

分からない点があれば、いつでもお気軽にネット印刷プリントモールまでご相談ください。
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冊子製本お役立ちコラム編集部

冊子の印刷製本を考えている方に、知っておきたい知識やお得な情報をお届けしています。はじめての方にもわかりやすく丁寧な記事を心がけています。 日々、お客様からのお問い合わせと注文対応に追われながら学ばせていただいています。

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