本の小口まわりを装飾して特別な本を作ろう!
この記事では、本や冊子の「小口まわり」に関する情報をご紹介します。
小口は、表紙などに比べるとやや注目されにくい部分です。
しかし、実は小口には様々な装飾方法があり、上手に活用できれば、こだわり感のある本や冊子に仕上げることができます。
いつもとは少し違う冊子づくりをしたい方、個性的で特色ある冊子づくりをしたい方には特におすすめの内容です。ぜひ参考にしてください。
小口とは?
「小口」とは、本や冊子を綴じる方向とは反対側にある、本を開く側の部位の名称です。
一般的には、ものの切り口や、切った部分のことを小口と言います。
製本工程においては、印刷した紙を折って綴じた本の反対側にある袋状の部分を断裁することから、そこを小口と呼ぶようになったようです。
色々できる!本の小口まわりの装飾
本の小口がどの部分にあたるのかお分かりいただけたところで、次からは、小口まわりにできる装飾・オプションについてご紹介します。
目的のページを分かりやすくするインデックス
最初に紹介するのは「インデックス」です。
インデックスとは、本や冊子の小口部分に色を付けて目立たせる装飾のことです。
章ごと、あるいはカテゴリーごとに付けるのが一般的で、辞書やカタログ、マニュアルなどではお馴染みの加工ですね。
インデックスを付ける効果・メリットは、大きく分けて2つあります。
・検索性や利便性が向上する
・ページのデザイン性がアップする
インデックスがあると、読者は目的のページに素早くたどり着くことができます。
特にページ数が多い本や冊子では、目次に加えてインデックスを付ければ利便性が大きく上がります。
インデックスは、以下のどちらかの方法で付けることが可能です。
・印刷・製本後に色を付ける
・入稿データに断ち切り(用紙の端)まで色のあるデザインを入れる
2番めの「データ上でインデックスを入れる方法」には注意したいポイントがあるので、次で詳しく解説します。
小口にインデックスを付ける際の注意点
データ上でインデックスを付ける際には、必ず「塗り足し」を加えてください。
インデックスのような用紙の端まで色のあるデザインをする場合に、ページの仕上がり位置の外側に、わざとはみ出すように余分にデザインしておくこと。塗り足しの幅は「最低3mm」必要です。
印刷工程では、印刷した用紙を重ねて一度に断裁を行うため、用紙の伸縮や刃先の厚み・流れなどの影響で、わずかな断裁のズレが生じる場合があります。
その際に白場(印刷のない部分)が出るのを防ぐために、あらかじめデザインに塗り足しを加えておきます。
こうすれば、断裁で若干のズレがあっても用紙の端まできちんと色がついた状態で仕上がります。
本を華やかにする小口染め
次に紹介するのは「小口染め」という加工です。
「小口染め」は、冊子や名刺などの用紙の、四方の断裁面(縁)に色を付ける染め加工のことです。
加工の特性上、一般的には縁の面積が豊富な厚めの用紙が使われます。
ややマニアックな加工ではありますが、使い方によっては印刷物の雰囲気をガラッと変えることができ、視覚的にインパクトや特別感を与えられます。
・シンプルな印刷物を好きな色で縁取って、さりげなくオシャレにしたい
・派手な色で縁を染めて、個性的な名刺や冊子を作りたい
小口に塗る色と用紙のカラーの組み合わせによっても、印刷物の雰囲気を多様に変化させることができます。
文字なども印刷できる小口印刷(エッジプリント)
続いてご紹介するのは「小口印刷(エッジプリント)」です。
小口印刷とは、本や冊子の小口側の側面(エッジ面)にインデックス等の文字を印刷する装飾加工のことです。
辞書でよく目にする「あ」「い」「う」…といったインデックスを想像していただくと、わかりやすいでしょう。
先ほど紹介した「小口染め」とも似ていますが、小口染めでは天地(※)も含めた四方に色を付けるのに対し、小口印刷では綴じの反対側の小口側(エッジ面)のみに文字などの印刷を行います。
※本を立てた時の上側と下側の部位のこと。
おすすめの冊子オプション「エッジプリント」
プリントモールでは、こだわりの冊子づくりに活用できる「エッジプリント」オプションをご用意しています。
あらかじめ印刷したい文字やデザインのデータを落とし込むことで、断裁面 (エッジ面)に文字やデザインを印刷します。
本文の印刷と同時に断裁面への印刷を行うため、低コストでのご提供が可能です。
>>ひと味違う冊子にしたい方にプリントモールの「エッジプリント」
まとめ
今回ご紹介してきたように、小口まわりは、本や冊子全体の印象・雰囲気を大きく左右する要素の一つです。
小口に適切な装飾や加工を施すことで、さらに特別感のある、こだわった本・冊子に仕上げることができます。
ぜひ、この記事の内容を活用していただき、あなたにとっての理想の一冊を作ってくださいね。
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