同人誌の印刷会社の選び方は?ポイントや注意点も解説!
この記事では同人誌を作るときの印刷会社の選び方を、同人誌制作のポイントを交えて紹介していきます。
印刷会社によって、価格はもちろん、対応する印刷方式やオプションは異なるため、できあがる同人誌の仕上がりにも影響が出ます。
最後まで読んで印刷会社選びの参考にしてください。
同人誌を作るときの印刷会社の選び方
本の仕様に合わせて選ぶ
選び方の一つは、作りたい同人誌の仕様に合わせて対応できる印刷会社から選んでいく方法です。サイズ・綴じ方などを確認していきましょう。
・サイズ:A4、B5、A5、B5など
・綴じ方:中綴じ、無線綴じなど
・印刷カラー:フルカラー、モノクロなど
・加工方法:グロスPP・マットPP加工、ホログラム加工など
基本プランをチェックして選ぼう
どの印刷会社を選べばいいか悩んでしまう場合は、印刷会社が提示している基本プランをチェックするとよいでしょう。
ホームページに記載されている基本セット商品のプランは、リーズナブルに提供できるおすすめの印刷仕様であることが多いのでおすすめです。
作りたい同人誌に近い基本プランを探してみましょう。
納期に合わせて選ぶ
イベント出品などで、納品まで余裕がない場合は、納期が短い印刷会社を選ぶ必要があります。あらかじめ、入稿〜印刷・納品までどのくらい日数がかかるか、ホームページで確認しておきましょう。
イベント前や印刷会社の繁忙期によっては納期が変わる可能性もあります。制作スケジュールと照らし合わせながら、こまめに確認しておくとよいでしょう。
価格を重視して選ぶ
リーズナブルな価格で印刷したい場合は、提示している料金表を確認してみましょう。
同人誌の印刷方式には、主にオンデマンド、デジタル、オフセットの3種類があり、印刷部数との兼ね合いで料金が変わってきます。
印刷部数が100部未満の場合は、オンデマンド印刷がリーズナブルでおすすめです。
入稿形式を重視して選ぶ
印刷会社によって対応できる入稿形式は異なります。最近ではデジタルデータでの入稿が主流となっていますが、紙面などアナログで原稿作成している場合は、入稿形式を重視して印刷会社を選ぶこともあります。
デジタル入稿とアナログ入稿の違い
デジタル入稿は、現在主流となっている入稿形式で、パソコンやタブレットで作成したデジタルデータ原稿を印刷会社に送って印刷を依頼します。
一方で、アナログ入稿は、紙面などの原稿を印刷会社に送る形式になります。
近年ではアナログ入稿に対応している印刷会社は少なくなってきていますので、アナログ入稿を希望する場合は、対応できる印刷会社を最優先に選びましょう。
オフセット印刷・オンデマンド印刷など印刷方式で選ぶ
同人誌の印刷方式には、オフセット印刷、オンデマンド印刷、デジタル印刷の3種類があり、それぞれ印刷物の仕上りや、必要な部数に対しての価格は変わります。
【オフセット印刷】
印刷用の版(ハンコのようなもの)を作り、インクを紙に転写して印刷します。
版を作るコストと時間はかかりますが、大量に印刷を行いやすく部数が多い場合は割安で印刷できます。
インクが紙にしっかりと密着するため、他の印刷方式よりも安定した品質でキレイに仕上がります。
【オンデマンド印刷】
版を作らず、データを直接プリンターに送って印刷します。
数部程度からの少ない部数の印刷に向いていて、短納期で印刷が行えます。
インクではなくトナーを熱で紙に定着させて印刷する方式で、一般的な印刷であれば十分な品質で仕上がります。
【デジタル印刷】
オンデマンドとオフセットをミックスさせたような方式で、版を使用せず、インクを使ってデジタルデータから直接紙に印刷します。
数百部程度の印刷が必要な場合に向いていて、オフセット印刷よりも短納期に対応できます。
オフセット印刷が向いている部数は?
オンデマンド印刷・デジタル印刷が少部数の印刷に向いているのに対して、オフセット印刷は大量部数の印刷に向いています。
逆に、少部数をオフセット印刷で行おうとすると印刷コストがかかるため割高になります。
印刷会社にもよりますが、安く印刷できることが多い印刷部数の目安を以下に紹介しておきます。
・1部〜100部程度 →オンデマンド印刷
・100部〜3,000部程度 →デジタル印刷
・3,000部以上 → オフセット印刷
印刷会社を選ぶ際におさえておきたいポイント
印刷会社ごとの得意分野を確認する
印刷会社によって「フルカラー印刷が安価」「用紙の対応が豊富」「24時間入稿受付」など得意分野は異なります。
事前に、色々なサイトを見て、印刷会社の商品ラインナップや特徴を確認しましょう。
サンプルを取り寄せて、実際の印刷物の仕上がりや用紙の質感を見てみるのもおすすめです。
レビューを見て判断する
印刷会社の選び方として、各会社のレビューも見ておきましょう。
実際に印刷依頼をした利用者の口コミ・レビューは、印刷会社の対応や印刷物の特徴がわかる判断材料の一つになります。
スタッフの対応が悪い印刷会社を選んでしまうと、思い描く同人誌に仕上がらない可能性もあります。
自身が作る同人誌を安心して任せられそうか検討する際に参考にするといいでしょう。
早めに選ぶ!
印刷会社に同人誌作りを依頼するときは、できるだけ早めの段階で印刷会社を選んでおきましょう。
原稿が出来上がってから印刷会社を探しても、納期が間に合わなかったり仕様が合わない可能性があります。同人誌制作を進めてから作業が滞らないように、制作の初期段階で印刷会社を選んでおくと安心です。
同人誌を作るときの注意点・トラブルと対処法
注意点1:サイズが合わない
印刷会社に依頼した後に、よくトラブルになる要因が「注文サイズと入稿した原稿サイズが合わない」ことです。
サイズが合わなければ印刷ができませんし、場合によってはデータの再作成・再入稿などが必要になります。データ作成時や入稿前に忘れずに確認しておきましょう。
>>冊子・本のサイズについて詳しくはこちら
注意点2:文字が切れてしまう
紙面に載せる絵柄や文字は、仕上がり位置から余裕を持って配置するようにしましょう。
用紙いっぱいに文字を載せたり、仕上がり位置の外側に配置されている場合、製本の際に文字が切れてしまいます。レイアウトする際は、仕上がり位置からある程度余白を設けて文字を配置するようにしましょう。
注意点3:塗り足しが足りない
用紙を断裁したときに、仕上がり位置とズレて裁断される場合を見越して、「塗り足し」をデータ上で行っておく必要があります。
紙端まで絵柄を載せる場合は、必ず塗り足しをしておきましょう。
塗り足しは、3mm以上にしておくと安心です。
塗り足しが足りないと、断裁の際に紙の白い部分が出てきてしまい、仕上がりの見栄えが悪くなる可能性があります。
>>「塗り足し」について詳しくはこちら
注意点4:フォントが埋め込まれていない
PDFファイルで入稿する場合は、フォントが適切に埋め込まれているか確認しておきましょう。
フォントが埋め込まれていないと、印刷の際に文字化けや文字の位置ズレが起きてしまうことがあります。
印刷会社に入稿した後に、再入稿を依頼される場合もありますので、入稿前にPDFを開いて確認しておきましょう。
>>「フォントの埋め込み」について詳しくはこちら
注意点5:奥付が抜けている
奥付とは、「本の発行者」や「問い合わせ先」をまとめたページです。本の最後のページに記載されることがほとんどで、作成した同人誌の団体・発行日・連絡先・出版元などが記載されます。
自身が作成した同人誌に対し、出版物としての責任を明確に示す部分になりますので、忘れずに入れるようにしましょう。
>>奥付についても解説!増刷・重版・改訂の違いについて
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まとめ
希望の同人誌に仕上げるためには、印刷会社選びが重要になります。
作りたい同人誌の仕様に合わせて、印刷で優先したい部分を確認しておきましょう。
色々なサイトを見て、自分に合う印刷会社を選ぶことがポイントです。
また、早めに印刷会社を探しておくことで、原稿制作スケジュールがずれ込んでしまったり、納期に余裕がない場合にも安心です。
自分が求めるサービスを提供してくれる印刷会社を見つけて、同人誌作りに活かしていきましょう。