B4サイズとは?寸法や用途、A4との違い、印刷事例を紹介
B4サイズと聞いて、すぐに大きさが思い浮かぶでしょうか?
B4はオフィスでよく使うA4のコピー用紙よりも一回り大きく、新聞1ページの半分のサイズです。
この記事では、B4サイズの寸法や用途、印刷物の事例などをご紹介します。
B4サイズとは?
B4サイズは257mm×364mmの長方形。美濃紙をルーツにした、B判という日本独自の規格の1つです。
新聞1ページの半分とほぼ同じ大きさで、折込広告としてメジャーなサイズです。その他、原稿用紙や履歴書、賞状でも使われています。
現在、書類のサイズといえば国際規格のA4やA3が一般的ですが、それは1993年に各省庁の文書がA判に統一されてからのことです。それ以前はB5とB4が主流のサイズでした。
B4サイズで利用される本や冊子
B4サイズはその紙面の大きさを活かし、視覚に訴えるような本や冊子に用いられています。
B4の紙面いっぱいに写真やイラストを掲載した商品カタログは、訴求力抜群です。商品や作品の全体像に加え、細部まで見せることができ、プロモーション活動に役立ちます。
グラフ誌のような写真中心の雑誌では、B4という大きさが迫力のある紙面作りに一役買っています。B4を横向きに使ってパノラマ写真を掲載すれば、写真の中に入り込んだような臨場感の演出も可能です。卒業アルバムや記念誌では、B4サイズならより多くの写真を一人一人の顔が見やすい大きさで掲載できるという利点もあります。
写真・イラストだけでなく、地図がメインの本でもB4が採用されています。B4の大きめサイズを活かし、広範囲の地図を掲載し、細かい情報まで盛り込むことができます。
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B4サイズの郵送・梱包
B4を折らず梱包する方法と、折って梱包する方法の2通りをご紹介します。
【1】折らずに梱包
雑誌など厚みがあるものは角形0号(角0)、薄ければ角形1号(角1)の封筒を使います。
投函口が小さいポストだと折り曲げないと入らない場合も。心配な方は郵便局窓口から発送しましょう。
定形外郵便の規格外料金となり、50g以内で200円、100g以内で220円のように、重さによって料金が変わります。(2021/11/3現在)
【2】折って梱包
三つ折りなら長形1号(長1)、二つ折りなら角形4号(角4)の封筒を使います。
厚さ3cm以内であれば、定形外郵便の規格内料金です。50g以内で120円、100g以内で140円のように、重さによって料金が変わります。(2021/11/3現在)
サイズ感を他のサイズと比較
B4は「B判」と呼ばれる用紙規格の一つです。
B0からB10まで10サイズあり、最も大きいB0(1030mm×1456mm)、B0の半分がB1(728mm×1030mm)、B1の半分がB2(515mm×728mm)・・・という関係になっています。
B4はB0を4回半分にした大きさです。B4を2枚並べるとB3サイズ、B4を半分にするとB5サイズになると覚えおくと、他のサイズの大きさがイメージしやすくなりますよ。
A4サイズとの違い
A4サイズは210mm×297mm。A4を約1.22倍に拡大するとB4となり、2つのサイズは「形が同じだけど大きさが異なる」相似の関係にあります。
なお、A4は「A判」という用紙規格の一つです。ドイツで考案された国際規格で、ビジネス書類やパンフレットの用紙サイズとして世界で広く普及しています。
B4サイズを選ぶメリット
B4サイズは、事務作業ではあまり使われないサイズですが、その紙面の大きさを活かし、図面やグラフなど大きなサイズで見たいときに便利です。
B4サイズには以下のようなメリットがあります。
・写真やイラストを大きく掲載し、視覚的に強いインパクトを与えられる
・横型のパノラマ写真やイラストで、臨場感あふれる紙面が作れる
また、B4サイズは新聞1ページの半分にちょうど収まります。折らずにそのまま新聞に挟み込める最大の大きさで、折込広告として最適です。半分に折るとポストに入るB5サイズになるので、ポスティングにも併用できます。
B4サイズの印刷物事例
B4サイズの印刷物としてポピュラーなのは、新聞の折込チラシです。B4は新聞1ページの半分にちょうど収まり、新聞からはみ出さない大きさなので、約6割の折込チラシで用いられています。
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また、そのサイズ感からB4サイズは、小さめのポスターなど視覚に訴えたい印刷物に適しています。通路に貼られるポスターなどによく利用されています。
冊子では、大きめの週刊誌や研究誌、美術書などによく使用されます。
B4サイズの冊子は、対応できる印刷機も限られますので、検討している方は一度印刷会社に問合せてみるとよいでしょう。
B4サイズの詳細データ
B4サイズの縦横の寸法、面積、縦横比、対角線の長さは以下のとおりです。
②寸法(inch):10.12 inch × 14.33 inch
③寸法(pt):728 pt × 1032 pt
④面積:93548㎟(935.48㎠)
⑤縦横比: 1:1.414(√2)
⑥対角線の長さ:445.6 mm(44.56 cm)
ちなみに縦横比の1:1.1414(√2)は、A判もB判も共通です。白銀比もしくは大和比と呼ばれ、美しさを感じる比率として知られています。用紙だけでなく、法隆寺やスカイツリーといった建造物、キャラクターの造形などに取り入れられています。
【参考】他の用紙サイズ詳細
一般的な用紙のサイズには、A判とB判があり、各サイズは日本工業規格(JIS)によって定められています。
A判規格 | 短辺×長辺(mm) |
A0サイズ | 841 × 1189 |
A1サイズ | 594 × 841 |
A2サイズ | 420 × 594 |
A3サイズ | 297 × 420 |
A4サイズ | 210 × 297 |
A5サイズ | 148 × 210 |
A6サイズ | 105 × 148 |
A7サイズ | 74 × 105 |
B判規格 | 短辺×長辺(mm) |
B0サイズ | 1030 × 1456 |
B1サイズ | 728 × 1030 |
B2サイズ | 515 × 728 |
B3サイズ | 364 × 515 |
B4サイズ | 257 × 364 |
B5サイズ | 182 × 257 |
B6サイズ | 128 × 182 |
B7サイズ | 91 × 128 |
B8サイズ | 64 × 91 |
まとめ
本記事ではB4サイズの基本データや、印刷物の事例などをご紹介しました。
B4サイズはチラシやフライヤーとして、最もよく使われるサイズです。冊子としては大判になるため、対応可能な印刷会社や納期の確認が必要ですが、非常にインパクトのある冊子に仕上がります。
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用紙サイズは読者に与える印象を左右する、重要な要素です。本記事の内容を参考に、作りたい冊子に適したサイズを検討してみてください。
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