無線綴じで冊子にできるページ数は?価格は?印刷会社が教えます
無線綴じとは本文ページを束ねて背部分に専用の糊を付け、表紙用紙でくるんで綴じる製本方法です。
無線綴じ製本のページ数には、ルールがあります。
この記事では、無線綴じのページ数に関するルールと印刷製本する際の注意点についてご紹介していきます。
無線綴じとは
無線綴じの「無線」とは、糊で綴じるため、背表紙に針や糸の線が見えない(線が無い)のが由来となっています。
無線綴じは、表紙と本文のパーツが分かれており、表紙用紙で本文をくるむため、本文が保護され、長期保存に強く、繰り返し読まれる冊子に向いています。
無線綴じには以下のような特徴があります。
・針金を使用しないので、ページ数の多い冊子でも対応できる。
・高級感のある仕上がりにできる。
・背表紙ができるため、本棚に陳列した際に分かりやすい。
無線綴じはページ数が多い冊子に対応できる
針金で綴じる製本方法では、100ページを超えるようなページ数の多い冊子は綴じることが難しくなります。
しかし、無線綴じの場合は糊で各ページを接着するため、ページ数の多い冊子でも綴じることができます。
では実際に何ページまで対応することができるのでしょうか?
ここでは無線綴じの対応ページ数について見ていきましょう。
無線綴じは何ページまで対応できる?
無線綴じは、本文32ページ〜1,000ページまで対応が可能です。(ネット印刷プリントモールの場合)
対応ページ数は印刷会社によって変動がありますので依頼前に確認しておきましょう。
プリントモールでは、最小ページ数を背表紙が綺麗にできる32ページに設定しています。
中綴じでは対応できない800ページ以上の分厚い冊子も綺麗に仕上げられるのが、無線綴じの魅力です。
年鑑や、追悼集、教科書などさまざまな冊子にご利用いただけます。
無線綴じのページ数にルールはあるの?
冊子には製本の都合上、ページ数に制限があります。
無線綴じで冊子印刷を依頼する際の注意点としてページ数のルールを確認しておきましょう。
ネット印刷プリントモールの場合は、表紙4ページ分を除き、本文ページ数は8の倍数となります。
ページ数のルールは印刷会社によって違ってくるので、依頼前に確認しておきましょう。
表紙は4ページ分で数える
表紙は一般的に冊子の表にくる用紙のことを指すことが多いですが、印刷業界で表紙という場合は「本文を包んでいる表紙用紙」を指す場合もあり、この表紙用紙に配置されている4ページ分を総称して「表紙まわり」と表現します。
表紙まわりは、一般的にイメージされる表紙(表1)に加え、表紙の裏面(表2)、裏表紙の裏面(表3)、裏表紙(表4)表の4ページで構成されます。
無線綴じの場合は、この4ページに背表紙を含めて、表紙まわりのデータを作成します。
本文ページ数は8の倍数
本文ページ数は、印刷会社によってページ数のルールが異なります。
プリントモールでは、無線綴じ冊子の本文ページ数は「8の倍数」となっています。
無線綴じ冊子の総ページ数は、表紙4ページ+本文ページ数(8の倍数)となります。
8の倍数に満たない本文ページ数の場合は目次や扉絵を挿れるか「ページ数調整用素材」を利用してページ数を埋めるといいでしょう。
ページ数調整用素材は、メモ用紙として活用できる罫線入りページや方眼ページなども選ぶことができます。
>>ページ不足の際に便利な「ページ数調整用素材」はこちら
無線綴じ冊子の印刷価格はどのくらい?
無線綴じ冊子を印刷会社に依頼する際に気になるのが、印刷価格です。
ページ数が多い冊子に利用されやすい無線綴じでは、費用もどれだけ高くなるのか気になりますよね。
プリントモールでは、無線綴じ冊子を他社と比べてお求めやすい低価格で提供しています。
モノクロ印刷よりコストがかかってしまうフルカラー印刷であっても他社と比べて格安で製本できる点が魅力となっています。
【価格例1】自費出版などに多いB5サイズ
印刷価格は用紙サイズによっても変動します。
自費出版や追悼集、文集などを製本する際におすすめのサイズはB5サイズです。
無線綴じ(B5サイズ・本文モノクロ)の価格例
・サイズ:B5
・色数 表紙:片面カラー、本文:モノクロ
・用紙 表紙:マットコート紙135kg、本文:上質紙70kg
・表紙PP加工:なし
ページ数 | 納期 | 100冊 | 200冊 | 500冊 |
---|---|---|---|---|
36ページ | 5営業日 | ¥42,944 | ¥48,796 | ¥68,222 |
84ページ | ¥49,566 | ¥60,005 | ¥93,643 | |
180ページ | ¥83,380 | ¥105,886 | ¥179,366 |
※価格は2021年8月時点のものです。全て税込価格。
【価格例2】教材テキストやカタログに多いA4サイズ
B5サイズに続いて多いサイズがA4サイズとなります。
A4サイズは教材テキストや商品カタログなど日常的に目にする用紙にも多く使われています。
無線綴じ(A4サイズ・本文フルカラー)の価格例
・サイズ:A4
・色数 表紙:片面カラー、本文:フルカラー
・用紙 表紙:カード紙180kg、本文:マットコート紙70kg
・表紙PP加工:なし
ページ数 | 納期 | 100冊 | 200冊 | 500冊 |
---|---|---|---|---|
36ページ | 5営業日 | ¥48,455 | ¥55,825 | ¥71,742 |
84ページ | ¥76,824 | ¥90,442 | ¥137,555 | |
180ページ | ¥138,270 | ¥185,273 | ¥295,295 |
※価格は2021年8月時点のものです。全て税込価格。
併せて知っておきたい無線綴じ冊子オプション
無線綴じ印刷を利用する際に併せて知っておきたい冊子オプションをご紹介します。
ページ数の多い無線綴じ冊子印刷でよく依頼されるオプションとなっておりますので、確認しておきましょう。
※価格は2021年8月時点のものです。全て税込価格。
スキャニング
冊子印刷を依頼したいが、原本しか手元に無く、データでの入稿ができない方にはスキャニングをおすすめします。
スキャニングでは原本をスキャナーにてデータ化して、印刷会社の手によって印刷、製本までをおこなうオプションサービスです。
・スキャン料金 :1ページあたり 770円〜
本機校正(試し刷り)
本機校正とは、仕上がり状況を確認するための印刷前の試し刷りのことをいいます。
断裁や製本加工をせず印刷状態だけを確認するブックブロックという状態で、品質を確認することもでき印刷後にイメージと違ったといった相違を無くすための最終確認ができます。
・印刷のみ(製本加工なし):5,500円〜
・完成形納品(製本加工有り):36,300円〜
新PUR製本
無線綴じ冊子では、糊で綴じる構造上、見開きが完全には開きづらいため、綴じ部分に近い箇所は見づらくなってしまいます。
無線綴じ冊子の開きやすさを重視したい場合は、より強度が高く高温にも強い糊で綴じた「新PUR製本」がおすすめです。
通常の無線綴じよりページが開きやすくなり、綴じ部分の耐久性も増します。
低価格で開きやすい冊子を作りたい方は「新PUR製本」もぜひ検討してみましょう。
・A4無線綴じ冊子 100部:9,350円、 200部:13,200円
上記の冊子オプションを使用した冊子を印刷したい場合は、以下よりお問い合わせください。
>>冊子オプション付きの無線綴じ冊子お見積りフォーム
無線綴じ冊子の印刷製本はネット印刷が便利
テキストやカタログ、記念紙などページ数の多い冊子製本を検討している方は無線綴じを選ぶことをおすすめします。
ネット印刷プリントモールなら最大で本文1,000ページまで対応が可能です。
ネットから印刷依頼でき、見積り費用はサイトから確認することができますので安心です。
無線綴じ冊子印刷を検討している方は、ネット印刷プリントモールをぜひご利用ください。
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