ノンブルとは?意味や役割・よくある質問を紹介

ノンブルとは?意味や役割

これで解決! ノンブルとは?

この記事では、印刷業界や冊子印刷では欠かせない「ノンブル」について解説します。
言葉の意味や、その役割、ノンブルをつけるときのルールなどを解説するので、冊子印刷などを考えている方は必読です。

まずはノンブルという言葉の意味を知ろう!

ノンブルとは、本や冊子のページ端に記載されているページ番号を指すもの。
出版や印刷・DTPでよく使用されます。

ページを表す数字がノンブルです

一般的に、印刷物の種類などを問わず「◯(ページ番号を表す数字)」「P.◯」などと記述されていることがほとんどです。

ノンブルの役割

ノンブルの役割を考えてみましょう。

例えば「今読んでいる本にページ番号がない」となればどうでしょうか?
あなたは次に読み出すときに、どこまで読んだか分からなくなり困ってしまうでしょう。
また、誰かに本を見せるときに「◯ページを開いて」という指示もできないのです。

このように、ノンブルは非常に重要な役割を持っています。
ひとことで言えば「ガイド」のような役割です。

「ガイド」であるノンブルが存在することで、今あなたがどこを読んでおり、それを人に教えることができるのです。

ノンブルの表示=ページ数ではない

本を読む側であれば「ノンブル=ページ数」と捉えても問題ないのですが、出版業界に携わる方、冊子制作を考えている方であればそうはいきません。

重要なのは「ノンブル=ページ数ではない」ということ。

仮に、ノンブル=ページ数と考えるなら、表紙もページとして数えると、表紙の次のページは必ず「2ページ目」となってしまいます。
ですが、実際は、本文のどのページからノンブルを始めるかは、決まりはありません。
「ノンブル=ページ数ではない」という認識が必要です。

また、印刷会社に依頼するときも「ノンブル=ページ数ではない」認識が必要になります。
本の読み手は、ノンブルを参考にページ順を判断しますが、印刷会社は、ノンブル(ガイドのためのページ番号)ではなく、通し番号(表紙まわり4ページを除いた本文全体の総ページ数)で基本的にページ順を判断します。

ノンブルの設定は、冊子の構成や読み手へのわかりやすさを考慮した上で、作り手の感覚により付けられるためいくつものパターンが存在します。
以下に、よく使われるノンブルの開始例を4つ紹介しますので、通し番号とノンブルの違いに注意しながら、参考にしてください。

【表紙の後すぐに本文が始まる場合】本文1ページ目からノンブル

ノンブルの例 本文1ページ目から付ける

本文の1ページ目から順にノンブルを付けるのが最もシンプル。通し番号とノンブル番号が合うので、迷うことが少ない配置です。

【表紙の後に扉が来る場合】扉ページはノンブル無し、本文2ページ目からノンブル

ノンブルの例 本文2ページ目から付ける

本文の最初に章ページなどの扉が来る場合は、扉ページにはノンブルを付けず、章内の本文が始まる、次のページからノンブルを記載する場合もあります。

【表紙の後に扉・目次が来る場合】目次の後から本文にノンブル

ノンブルの例 扉・目次がある場合

表紙の後に謝辞や挨拶などの扉や、目次ページが挟まる場合は、その後に始まる部分から通し番号でノンブルを付けたり、本文開始ページ(1ページ目)としてノンブルを付ける場合があります。

【表紙からノンブルを入れる場合】表2(表紙の裏面)からノンブル

ノンブルの例 表2からノンブルを付ける

表2と呼ばれる表紙の裏面から内容を始める場合は、表2も本文の一部と捉えて、1ページ目のノンブルを表2に割り当てる場合もあります。

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よくあるノンブルの質問

ここからは、ノンブルに関するよくある質問をご紹介します。
冊子の印刷を検討している方は必見です。

ノンブルは無くても大丈夫なの?

ノンブルには「必ず記載しなければいけない」というような拘束はありません。
そのため、記載しなくても問題はありません。
ですが、先ほども紹介したようにノンブルの役割は非常に重要でもあります。
大切なことは「ノンブルがないと困るのは冊子を使う人」ということ。

冊子印刷を考えている方は、使う人にとってノンブルが必要か?を軸に検討してみるとよいでしょう。

ノンブルはどこから付ける?

先に紹介したように、ノンブルを冊子の表紙からカウントするか、表紙を除いた本文ページからカウントするかで変わってきます。また、扉や目次がある場合にも変わってきます。
どれが正解ということはありませんが、「表紙を除いて、本文の1ページ目をページ番号1」とすることが一般的です。

デザインや配置位置にルールはあるの?

結論から述べると、ノンブルのデザインや配置位置にルールはありません。
ですが「伝える手段」と考えたとき、印刷の都合という2点を考えたときには、ある程度の一般的なルールを守るのがおすすめです。

一般的なルールとは、ノンブルの位置や文字の大きさです。
ノンブルを記載する場合は、以下の2点を守っていれば、安心です。

  1. ノンブルは本文の範囲より外側に配置し、紙の端から4mm以上は空けておく
  2. 本文より小さな文字で記載す

印刷会社に注文するときはどうしたらいい?

印刷会社に注文するときには、ノンブルの観点で「ページ数との違い」を確認しなければいけません。
先ほども紹介したように「ノンブル=ページ数」は違います。

ノンブル(デザイン)が決まっているからと言って、それを印刷会社にそのまま伝えるのはNG。
印刷会社に注文するときは、通し番号(表紙まわり4ページを除いた本文全体の総ページ数)の順にデータを揃えて、入稿・指示を行うようにしましょう。

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まとめ

ノンブルの意味と基本的なルールについては理解できたでしょうか。
ノンブルは、本文の順序を読者にわかりやすくするために適宜付けられるものですが、印刷を依頼する場合、印刷会社側では、ノンブルよりも本文全体のページ順を示す「通し番号」が重要になります。
印刷会社にデータを渡す際は、ノンブルと通し番号を混同して指示を行わないよう注意しましょう。

冊子製本お役立ちコラム編集部

冊子の印刷製本を考えている方に、知っておきたい知識やお得な情報をお届けしています。はじめての方にもわかりやすく丁寧な記事を心がけています。 日々、お客様からのお問い合わせと注文対応に追われながら学ばせていただいています。

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