PDF入稿前の必須チェックポイント

冊子製本における印刷トラブルは避けたいものですよね。ここでは、PDF変換の際に見落としがちなポイントを解説します。印刷用データのサイズやフォントの埋め込み、ページ数の確認など、入稿前の確認作業を充実させ、スムーズな印刷を目指しましょう。

印刷用データのサイズの確認

印刷用データのサイズを確認するためには、作成したPDFを開き、右クリックし、「文書のプロパティ」を選択します。そこで、サイズを確認できます。
ご注文のサイズと同じであることを確認しましょう。

例えば、A4冊子の場合、PDFのサイズもA4に設定されているかを確認します。これにより、印刷時のサイズの誤りを防ぎます。

フォントの埋め込みを確認するには、作成したPDFを開き、右クリックして「文書のプロパティ」を選択します。

次に、「フォント」タブをクリックし、埋め込まれたフォントのリストを確認します。すべてのフォントが「埋め込みサブセット」として表示されているかを確認します。

もし埋め込まれていないフォントがあれば、再度PDFを変換してフォントを埋め込む必要があります。これにより、他の環境でも正しく表示される印刷物が作成されます。

セキュリティ設定や注釈コメントを解除するには、作成したPDFを開き、右クリックして「文書のプロパティ」を選択します。

次に、「セキュリティ」タブをクリックし、「ツール」メニューから設定を確認します。セキュリティ設定や注釈コメントがある場合、解除してください。

これにより、印刷時の問題や表示の不具合を回避でき、スムーズな入稿が可能になります。

当サイトをはじめ、多くの印刷通販サービスでは、入稿データはそのまま出力されます。万一、データに不備があると印刷トラブルや納品遅れの原因となります。入稿前にPDFを確認し、チェックを行っておくことで手戻りが減り、スムーズな印刷進行ができます。

詳しくは下記リンクからご覧ください。

作成したデータのページ数と、ご注文内容のページ数が一致しているか確認しましょう。
ページ数の不一致や表紙の配置ミスは、印刷の品質や納品のスケジュールに影響を与える可能性があります。

特に、表紙ページは4ページ分用意し、表紙の裏面や裏表紙の裏面に印刷がない場合は、白ページにしておくのがポイントです。

これにより、印刷時のページ順や表紙の配置が正確になり、お客様の要望に合った印刷物を提供できます。

いかがでしたか？

今回の記事では、印刷用PDFのチェックポイントを詳しく解説しました。入稿前にサイズやフォントの埋め込み、セキュリティ設定、ページの並びや表紙の配置を確認することで、印刷トラブルや納品の遅れを防げます。入念なチェックを行い、品質の高い印刷物を完成させましょう。

冊子製本お役立ちコラム編集部

冊子の印刷製本を考えている方に、知っておきたい知識やお得な情報をお届けしています。はじめての方にもわかりやすく丁寧な記事を心がけています。日々、お客様からのお問い合わせと注文対応に追われながら学ばせていただいています。