背表紙のデザインで本の印象が変わる?! 背表紙の手の加え方
文集、カタログ、パンフレットなど、ページ数が多くなる冊子には「背表紙」ができます。「背表紙」は、文字のサイズや配置によって印象が大きく変わってきます。
この記事では、「背表紙」を美しく仕上げるためのデザイン時の注意ポイントについてご紹介します。
背表紙とは
ページ数の多い冊子を作成する場合、表紙と裏表紙をつなぐ部分に背ができます。これを「背表紙」と言います。
「背表紙」は、冊子を立てて書棚などに並べる際に目に見える部分です。冊子を手に取ってもらえるかどうかに関わる部分のため、デザインも慎重に考える必要があります。
背表紙のデータ制作時の注意点をしっかりと理解し、作成の際のポイントを意識しながら美しい背表紙に仕上げていきましょう。
背表紙のデザインによって印象は変わる
背表紙を作成する際には、文字の配置やサイズのバランスを意識するよう心がけましょう。
背表紙をどうデザインするかによって、冊子の印象は変わってきます。文字をどこにどのように配置するかによって、表紙と同じくらい全体の印象に大きな影響を与えます。表紙のイメージと大きくズレが生じないように注意しつつ、バランスよくデザインすることでクオリティの高い冊子に仕上げることができます。
また、背表紙は横幅が狭くスペースが限られています。限られたスペースの中で、文字をバランスよく配置し、文字のサイズに大小のメリハリをつけることによって、背表紙の見やすさを格段にアップさせることができます。
背表紙に文字を入れるときの注意事項
背表紙に文字を入れて印刷する場合は、最低でも3mm以上の背幅が必要となります。
背表紙の幅が「3mm以下」の場合は、文字のサイズが小さくなり印刷しても読みづらくなってしまうため、背表紙に文字を入れることはおすすめできません。
また、製本時に文字が背幅に入りきらず、表紙や裏表紙にまわり込んでしまったり、全体のレイアウトが崩れてしまう可能性もあります。背幅が狭すぎると、長方体の本の角がしっかりと立たず、斜めの背表紙になってしまうこともあります。
背表紙の幅が「3mm以下」の場合は、背表紙に文字を入れないほうがきれいに仕上がります。この機会に覚えておきましょう。
背表紙のサイズの調べ方
背表紙の幅は、用紙やページ数によって異なるため、しっかりとデータ作成前に調べておくことが大切です。
「背幅(mm)=(表紙の紙厚×2)+(本文の紙厚×ページ数÷2)」で求めることができます。
ネット印刷プリントモールでは、簡単に背幅の数値を調べることができます。下記のURLで詳しく案内していますので、参考にしてみてください。
>>ページ数と用紙の厚さを選ぶだけの「背幅計算ツール」
※自動計算の数値は、参考値です。実際は絵柄などによるインクの量によって厚みが変わる場合もあります。
まとめ
背表紙のデザイン作成時のポイントと注意事項について、ご紹介してきました。
背表紙は、文字のサイズや配置など、デザインによって大きく印象が変わってきます。ページ数や背表紙の幅を考慮しつつ、ちょっとした工夫を加えることによって、美しく見やすいデザインの背表紙に仕上げることができます。
ぜひ参考にして、冊子のイメージに合った背表紙を作成してください。