もう迷わない!冊子で縦書きと横書きを使い分ける
冊子を作りたいと思った時に、本文を縦書きにするのか、それとも横書きにしたらいいのか迷ったことはありませんか。
日本語の冊子の場合は本の内容によって、縦書きや横書きなどが使い分けされています。
どうして使い分けがされているのでしょうか。
この記事では、縦書きと横書きの使い分けと押さえておきたいポイントを紹介します。
縦書きと横書きの使い分け
冊子の内容にあわせて、縦書きか横書きかを選ぶことが大切です。
マニュアル・テキストなどは横書き
英文はもちろんのこと、数字やIT用語などのローマ字が多用されている文章は、縦書きでは読みにくいものです。そのため、これらの冊子は横書きです。
また、論理的な内容である論文や説明書、カタログ、マニュアル、テキスト、パンフレットなども横書きの冊子になっていますね。パソコンやスマートフォンなどのWeb画面やTV、DVDなどの映像も横書きです。
このように、現代の生活では、様々なシーンで横書きが多く使われるようになっています。
小説をはじめとした書籍は縦書き
一方、小説や物語などの書籍は縦書きです。
縦書きは、読者の感情に訴えたい場合に有効な書き方です。
漢字と平仮名、カタカナで成り立つ日本語では、縦書きが昔から広く浸透しており、読み慣れています。
この読み慣れている縦書きを採用することで、日本の一般的な小説や書籍は、日本人読者の心を動かしやすいように設計されています。雑誌でも、本文には一般的に縦書きが採用されています。
その他にも、縦書きは国語や書道の教科書、新聞などに使われています。
縦書き・横書きで冊子の綴じ方向も変わる
縦書きと横書きの冊子では綴じる方向にも違いがあります。縦書きは右綴じ、横書きは左綴じが一般的な綴じ方です。
縦書き・横書きは人の視線の流れに関係している
縦書きと横書きのどちらの文字組みを選ぶかは、読者の目線の動きに合わせて考えることが大切です。
読者の目線は、「左から右」「上から下」方向へと動きます。
縦書きなら「右上から左下」(ページ内をNの方向:視線誘導Nの法則)によって目線が動きます。
一方、横書きでは「左上から右下」(ページ内をZの方向:視線誘導Zの法則)に目線が動いて文章を読みます。
冊子には右綴じと左綴じがある
冊子は、表紙を上にして右側に綴じの部分があり、右側にページを開く場合を「右綴じ」といいます。別名で「右開き」とも呼びます。一方、表紙を上にして左側に綴じの部分があり、左側にページを開く場合を「左綴じ」といいます。こちらは別名で「左開き」とも呼びます。
ページを開く方向の違いによって綴じ方も違ってくるのですね。
書き方によって冊子の綴じ方向は変わる
冊子を作る際は、縦書きは右綴じ、横書きは左綴じというように、書き方によって綴じる方向も変わってきます。
これには前述した「読者が冊子を読む時の目線の動き」が重要なポイントになります。
縦書きの本文の場合は、読者の目線は右上から左下(ページ内をNの方向)に動くので、本文の開始位置となるページの右側を綴じます。
一方、本文が横書きの場合には、読者の目線は左上から右下(ページ内をZの方向)に動くので、同様に本文の開始位置となるページの左側を綴じます。
このように、読者の目線に合わせて、文章の読みやすい方向を選んで綴じるようにしましょう。
まとめ
この記事では、文字組みと綴じ方向の関係について紹介しました。
冊子を作る場合は、あなたの作りたい冊子の内容にあわせて、ページの文字組みや綴じる方向を決めることが大切になってきます。まず、本文を縦書きにするか、横書きにするかを選びましょう。縦書きなのか横書きなのかによって綴じ方向も変わってきます。
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