回顧録・回想録を作りたい方におすすめの製本や用紙をご紹介!
皆さんは、ご自身の思い出や経験を形として残したいと考えたことはありませんか?
最近では、大切な人生の記録を「回顧録」や「回想録」として作る方が増えてきています。
これらは少部数でもネット印刷で手軽に注文できるので、冊子作りに慣れていない方、あまり難しいことはしたくない方にも向いています。
そこで本記事では、「回顧録・回想録」を印刷する際に知っておきたい、おすすめの製本仕様について紹介します。
回顧録・回想録とは
新聞などに掲載されるインタビュー記事も、「回顧録・回想録」の一種です。
なお、「回顧」と「回想」は似たニュアンスをもつ言葉ですが、それぞれ以下のような意味があります。
「回想」:過去の出来事を振り返り、自分であれこれと考えたり、思いを巡らせたりすること
「自分史」との違い
「回顧録・回想録」と同じように、過去の出来事や経験を書き連ねた文章や冊子の種類の一つに「自分史」があります。
双方は似た意味で使われることも多いですが、以下のように捉えておくと、違いを理解しやすいでしょう。
「自分史」:自身のそれまでの生涯、人生で経験してきたことの流れを書き綴ったもの
「自分史」は、人生全体について書かれたものを指すのに対し、「回顧録・回想録」では、過去のある期間に対する自らの思い出や経験をまとめたものを指すことが多いです。
ただ、上記はあくまでも一般的かつ便宜的な区別です。
自身の生涯をまとめたものを「回顧録・回想録」と呼ぶことも間違いではありません。
回顧録・回想録の印刷製本について
ここからは、大切な「回顧録・回想録」をしっかりとした冊子に仕上げていくためのポイントを紹介します。
ネット印刷プリントモールがおすすめする用紙やサイズ、加工方法などについて項目別に説明しますので、ぜひ参考にしてください。
おすすめの製本方法
まずは「製本方法」について紹介します。
「回顧録・回想録」におすすめなのは「無線綴じ」です。
無線綴じとは、本文用紙を1ページずつ順番に並べて、背になる部分に糊(接着剤)をつけて綴じる製本方法です。
・背表紙ができ、丈夫でしっかりとした冊子に仕上がる
・ページ数の多い冊子(100ページ以上)にも対応可能
・ソフトカバーなので、ハードカバー(上製本)よりもリーズナブル
無線綴じは、書籍や文庫をはじめ、ページ数の多い雑誌やカタログなど、背表紙のあるさまざまな本や冊子に使用されています。
無線綴じについて詳しい説明はこちら
>>無線綴じとは?中綴じとの違いやメリット・デメリット、入稿時の注意点を紹介
おすすめのサイズ
「回顧録・回想録」には「A5」または「B6」サイズをおすすめします。
どちらもコンパクトで本棚にしっかり収まり、保存しやすいサイズです。
コピー用紙などでよく使われるA4判の半分のサイズになります。
絵や図、写真などを大きめに載せやすく、それでいてカバンにも入りやすい「ほどよいサイズ感」が魅力です。
B6判は、一般的な単行本に用いられているサイズで、図やイラストもしっかりと載せることができます。
A5判より少し小さめのサイズがお好みであれば、このB6判がおすすめです。
その他の冊子印刷でサイズについてはこちら
>>冊子・本のサイズ(判型)の種類は?使い分けの方法や選び方を解説
おすすめの用紙(表紙)
「回顧録・回想録」の印象を大きく左右するのが「用紙」です。
ここでは、おすすめの用紙として「カード紙」と「マットコート紙」の2種類を紹介します。
カード紙は、表面に光沢(コーティング)がある用紙です。
発色が良く、写真やイラストの再現性に優れており、冊子の表紙はもちろん、パッケージや台紙などの板紙としても幅広く使用されています。
マットコート紙は、表面が滑らかで、光沢がやや抑えられている用紙です。
光の反射が少ないため可読性が高く、鮮明な印刷ができ、カタログやパンフレットなどによく使用されています。
おすすめの用紙(本文)
次に、本文におすすめの用紙について紹介します。
ページ数が多めになる「回顧録・回想録」では、「文章が読みやすく、ページもめくりやすい」という観点から、以下の2つの用紙をおすすめします。
上質紙とは、コーティングをしておらず、化学パルプだけで製造した白色度の高い用紙です。
コピー用紙としてもよく使用されており、日常生活で目にする機会が多くあります。
淡クリームキンマリは、書籍でよく使用されている用紙です。
色味は淡く黄色みがかったクリーム色で、文字や文章を多く見る際にも目に優しいのが特長です。
上質紙に比べて、質感はややざらっとしています。
その他の冊子印刷で使われる用紙についてはこちら
>>製本時の用紙に迷う人必見!冊子印刷の用紙の選び方
おすすめの加工オプション
ここからは、大切な「回顧録・回想録」を、よりきれいに、上質に仕上げるための加工を紹介します。
表紙PP加工
長期保存することが多い「回顧録・回想録」では、用紙の表面をフィルムでコーティングする「表紙PP加工」を施すことをおすすめします。
大切な冊子を、傷やこすれから保護し、耐久性も向上させることができます。
よく使われるものには「マットPP」と「グロスPP」があります。
表面のつやを抑えた感じに仕上がります。落ち着いてシックな雰囲気を出せるので、「回顧録・回想録」にもおすすめです。
光沢が出て、つやのある感じに仕上がります。表紙にイラストや写真を掲載し、鮮やかに見せたい場合はこちらを選ぶと良いでしょう。
カラーページ差し込み
「回顧録・回想録」はモノクロ中心で作ることが一般的ですが、必要に応じてカラーページを差し込むこともできます。
「カラーページ差し込み」は、モノクロで構成したページのうち、選択した一部のページのみをカラーにします。
通常のフルカラー印刷よりコストを抑えつつ、印象に残る冊子、見やすく伝わりやすい冊子を作ることが可能です。
写真やイラストを挿絵として入れたい場合などには、特におすすめのオプションです。
回顧録・回想録の印刷仕様例
ここまでの内容を踏まえて、「回顧録・回想録」のおすすめ仕様を1例紹介します。
・製本(綴じ方):無線綴じ
・サイズ:A5
・表紙:カード紙180kg、片面カラー
・本文:上質紙70kg、モノクロ
・加工:マットPP加工表紙に「マットPP加工」を施して、落ち着いた高級感を演出。表紙の用紙は、しっかりとした厚みがあり色鮮やかに印刷される「カード紙」を選べば、大切な写真を載せたい場合にも安心です。
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>>プリントモールの無線綴じ冊子印刷
なお、プリントモールでは、ページ数の原稿が足りないといった場合に、白ページなどを無料でダウンロードできる「ページ数調整用素材」をご用意しております。併せてご活用ください。
まとめ
今回は、ご自身の経験や思い出を残すために作られる「回顧録・回想録」について紹介しました。
大切な人生の記録だからこそ、最適な仕様を選択して、長く手元に残せる一冊を仕上げたいものですね。
こちらで紹介した内容を、ぜひあなたしか書けない素敵な「回顧録・回顧録」作りに役立てて頂ければ幸いです。