出来映えをぐっと良くする!表紙デザインの5つのポイント
表紙は本の内容や雰囲気を伝える「本の顔」です。
読み手がまず出会うのは表紙です。表紙で興味を持てなければ手に取って貰う機会を失ってしまいます。
この記事では「自費出版しているけれど手に取って貰えない」「これから同人誌を作りたい」という方に向けて、表紙をデザインをする上で押さえておきたいポイントを5つご紹介します。
執筆だけではく、企画構成、入稿、製本など、1冊作るだけでも大変な本づくり。
必死で書いた本を手に取って貰うために、ぜひ頭に入れておきましょう。
表紙に掲載される要素について
表紙に掲載される内容は、主に下記の4つの要素で構成されます。
・著者(サークル名)
・写真やイラスト
・特集や内容など
タイトル
その本が何の本であるのかを示します。
タイトルのデザインは文字の大きさや、どんなフォントを使うかでイメージが変わります。
文字をただ配置するだけではなく、修飾したり、手書き文字を使ったり、タイトルロゴをデザインしたりと、工夫されていると目を引きます。
フォント選びについては、以下の記事も参考にしてください。
>> 冊子に適した読みやすいフォントの選び方を解説
著者
多くの書籍は、誰が書いたものであるのか分かるように、著者が記載されます。
著者名は、基本的にはタイトルより小さく配置します。
雑誌などでは記載されないこともあるほか、海外の書籍では著者名が一番上に配置されることもあります。
なお、同人誌の場合には著者名ではなくサークル名を記載することが一般的です。
写真・イラスト
本の内容に合った写真やイラストを掲載します。
タイトル以上に目を引く場合もあり、「読んでみたい」と思わせるのに、大きな役割を果たします。
写真を使う場合は画質や角度などのクオリティにこだわるとより上質感が出ます。
また、配置や大きさを変えてみたり、加工を施すことで、与える印象を変えることができます。
同じ写真を使用していても「シンプル」「高級感」「モードな感じ」など下記のように変化を付けることができます。
本の内容やテーマ、読者層に合わせてデザインを変えていくとよいでしょう。
特集や内容など
雑誌やフリーペーパーの場合、特集や内容を記載することが特に重要となってきます。
その号によって特集や内容は変わることが多く、毎回特集に合った読者を呼び寄せなければいけません。
特集や内容は、読者に知ってもらう確率を上げるため、表紙に記載して、中身を開かなくても一目でわかるようにしておきます。
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表紙デザイン5つのポイント
それでは、表紙をデザインする上で押さえておきたいポイントを5つご紹介します。
ポイント1:用途や読み手(対象者)を明確に
冊子の種類は、販売するもの、無料配布のもの、仲間内に配るものなど、多岐にわたります。
用途や内容に合わない写真やイラストを載せても、どんな内容の冊子なのかが伝わりません。
用途や読み手(対象者)を明確にして、その人に何を一番伝えたいか、どんなイメージを持ってほしいかを整理しましょう。
ポイント2:表紙と内容のイメージを合わせる
目を引くデザインを意識するあまり、派手や奇抜なデザインにしたとしても、内容とかけ離れていては購入に至りません。
なぜなら、表紙はその本の内容に興味を持って貰うきっかけでしかないからです。
読み手が最終的に購入を決めるのは、内容や情報などの中身の部分です。
表紙と内容のイメージが合っていれば、内容が頭に入ってきやすく、より興味を持って貰えます。
「どんな内容が書かれているのか、表紙を通して知ってもらうこと」を意識して、表紙と内容のイメージを合わせましょう。
ポイント3:文字の読みやすさを意識する
普段、本を手に取る際には、無意識的でも文字が読みやすいものを自然と選んでいるのではないでしょうか。
例えば、写真集の表紙であれば、素敵な写真を掲載することはもちろん、魅力を伝えるための宣伝文も入れたいですよね。
しかし、文字の配置や修飾によってはメインである写真の魅力を邪魔してしまうこともあります。
表紙を構成する4つの要素を一枚の「絵」として、見やすいようにフォントや配置を決めていきましょう。
ポイント4:お店に置かれた時をイメージする
書店には数多くの本が並びます。その中で自分の本は目に留まるデザインになっているでしょうか。
実用書であっても、見た目が良いものが選ばれる傾向にあります。
書店でも、ネットでも、お店に置かれた時をイメージしながら、他の本に埋もれてしまわないデザインにすることが重要です。
ポイント5:印象に残るポイントを作る
読み手が本に興味を持ったとしても、その場で購入できないケースもあります。
印象に残るポイントを作っていれば、次に本屋で見かけた時や、通販をする時などに、探しやすさがぐんと上がります。
「背景がピンクだった」「主人公の目のアップだった」「文字が英国調だった」など、モチーフを印象的にしましょう。
そうすることで、時間をおいてからでも「あの本、気になるな」と記憶にも残り、購入意欲を掻き立てます。
書店を出てからも思い出せるような、印象的なポイントを意識して本をデザインしましょう。
まとめ
表紙は「本の顔」として中身の魅力を伝えるきっかけを作っています。
この記事で取り上げた5つのポイントを押さえて、納得のいく表紙デザインを目指しましょう。
迷ったときは周りの人に意見を聞いてみたり、書店に足を運んで参考になりそうな本・冊子を探してアイデアの幅を広げるのもいいでしょう。
丹精込めて作った本に興味を持ってもらうために、ぜひ実践してみてください。
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