冊子印刷・製本の「見積もり」時に知っておきたいポイント
冊子印刷・製本の見積もりについて、以下のようなお悩みを抱えていませんか?
「問い合わせたいけれど、印刷会社に何をどう伝えれば良いかわからない」
「チラシや名刺とは違い、専門用語が多くてややこしい…」
など、このような疑問を持つお客様は多くいらっしゃいます。
そこで本記事では、冊子印刷・製本の見積もり時に必要な項目について簡単に紹介します。
サイト上で金額の目安を調べたり、電話やメールで詳しく問い合わせたりする際に、ぜひお役立てください。
金額を知るための必要な内容・項目
冊子印刷の見積もり金額を知るためには、下記の項目について事前に把握しておくとスムーズです。
・サイズ
・色数
・ページ数
・用紙
・部数
・その他の加工やオプションの有無
・納品情報・納期
ここからは、各項目のポイントをわかりやすく解説していきます。
製本方法
製本とは、印刷した本文ページに表紙をつけて冊子の形に整えることです。
製本の方法は「綴じの種類」によって、いくつかの種類があります。
ここでは代表的なものをご紹介します。
【無線綴じ】
糸や針金は使わずに、冊子の本文(中身)を表紙でくるんで糊付けして綴じる方法です。
背表紙ができる構造で、タイトルなどを入れることもできます。
書籍、報告書、カタログ、記念誌など、比較的ページ数が多い冊子でよく使われます。
【中綴じ】
本を開いた状態の紙を重ねて、中央部分を針金で2ヵ所留める方法です。
ページを開くと、180度完全な見開き状態になります。
会社案内、パンフレット、小冊子、週刊誌など、ページ数が少ない冊子でよく使われます。
【その他】
上記以外の製本方法には、平綴じ、リング製本などがあります。
製本方法は以下の記事も参考にしてください。
>>冊子の綴じ方、製本の種類とは?
なお、見積り金額には影響しませんが、お作りの冊子の開く方向(綴じ方向)が右側か左側かも伝えるのが一般的です。
こちらも併せて確認しておきましょう。
>>【製本】右綴じ・左綴じの理由と冊子作成時のポイント
サイズ
サイズとは、冊子の仕上がり(完成形)の大きさのことです。
冊子の種類や用途によって、適したサイズは異なります。
ここでは、冊子で使用される代表的なサイズを紹介します。
【A4判(210㎜×297㎜)】
写真集や論文、書類などで頻繁に用いられる最も一般的なサイズです。
使う紙の枚数を少なくでき、見やすくコンパクトに収納できるなど多くのメリットがありますが、持ち運びには少し不便と感じる人もいます。
【B5判(182㎜×257㎜)】
B5判は、A4判よりも少し小型ですが、小さすぎないため使い勝手のよいサイズです。
イラストや大きな見出しを載せやすく、雑誌や週刊誌、コミック本、薄い本などでよく使われます
【A5判 (148㎜×210㎜)】
A5判は、A4判の1/2のサイズです。
教科書や学術書のほか、ガイドブックや文芸誌、マンガなどでもよく用いられており、持ち運びしやすい大きさです。
この他、B6判(128㎜×182㎜)・四六判(128mm×188mm)、A6判(105mm×148mm)・文庫判、新書判など、さまざまなサイズがあります。
小さなサイズの冊子ほど、安く印刷・製本することが可能です。
色数
冊子印刷の色数は「カラー」と「モノクロ」から選択できます。
カラーでは、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色のインクを使用して、フルカラーを表現します。
一方、モノクロはブラックの1色のみを使い、白黒(グレー含む)印刷を行います。
カタログやパンフレットのような写真やイラストが多い冊子はカラーで、一方、小説などテキスト中心の冊子はモノクロで作るのが一般的です。
また、無線綴じ冊子のように、表紙と本文で違う用紙を用いる場合は、それぞれ色数を選ぶことができます。
色数の少ないモノクロのほうが価格を抑えられますが、冊子の用途と予算感をイメージして決めることをおすすめします。
ページ数
冊子のページ数も、見積もりに欠かせない要素です。
ページ数を決める際には「表紙まわりを含めた総ページ数」で数えてください。
※表紙まわりとは、表紙(表1)、表紙の裏(表2)、裏表紙の裏(表3)、裏表紙(表4)の計4ページのことです。
総ページ数は下記の計算式で数えます。
【本文のページ数+表紙まわり(4ページ)=総ページ数】
ページの数え方を間違えてしまうと、正しい見積もり金額が出せない場合があるため、ご注意ください。
>>【よくわかる】無線綴じ冊子のページ数の決め方
>>【よくわかる】中綴じページ数の数え方・面付け・無線綴じとの違い
用紙
冊子に使用する用紙は、以下のそれぞれを決める必要があります。
・本文の用紙
通常、表紙には本文よりも厚みのある、しっかりとした紙を使用します。
ただし、用紙はさまざまな種類のものがあるため、迷われる場合には、まずサンプル請求をして、実際に質感や手触りを確かめてみるのもおすすめです。
お電話などでの問い合わせ時には「しっかりとした厚みがほしい」「コスト重視で!」「光沢があってツルツルとした紙」など、希望する用紙のイメージを伝えると良いでしょう。
>>【会員登録で用紙サンプルが無料でもらえる】プリントモールの取扱い用紙一覧
部数
部数とは、印刷・製本によって仕上げる冊数を意味します。
一度に注文する部数が多くなればなるほど、1冊あたりの金額は押さえられます。
見積もり時にはっきりと部数が固まっていない場合には、「100部の場合」と「300部の場合」など複数の部数で問い合わせてみると、比較検討しやすいのでおすすめです。
その他の加工やオプションの有無
冊子印刷・製本時には、冊子の耐久性を高めたり、見栄えを美しくしたりするための加工やオプションを選べます。
お客様のニーズに応じたものを自由に選択可能なので、見積もり時にご検討ください。
ここでは、代表的な加工やオプションについてご紹介します。
【表紙PP加工】
表紙にフィルムを貼ることで、光沢感を出したり、耐久性を高めたりする加工です。
マットPP貼り(つやなし)、グロスPP貼り(つやあり)の2種類から選べます。
【カバー印刷】
冊子のブックカバーの印刷です。
用紙は、コート紙(光沢があるもの)とマットコート紙(光沢を抑えたもの)の2種類から選べます。
【帯印刷】
「帯(おび)」とは、表紙の一部分をベルトのように覆って巻くものです。
書籍などの場合は、PRのために推薦文などが入ることも多いです。
冊子を豪華に見せ、インパクトを与えられます。
【見返し】
見返しは、表紙と裏表紙の内側に紙(厚めのカラー用紙など)を貼り付ける加工です。
本全体の耐久性を上げ、デザイン性も高まります。
納品情報・納期
もう一つ、見積もり時の重要なポイントになるのが納品情報や納期です。
たとえば、下記の内容によって、同じ冊子を作る場合でも見積もり金額は大きく変動します。
・複数個所への配送の有無
・希望の納期
これらの情報は、できるだけ詳しくお伝えください。
なお、データ入稿・注文からの納期が短くなるほど価格は高くなります。
日程に余裕をもって注文できれば、急ぎの場合よりも価格を抑えやすいので、こちらも参考にしてください。
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まとめ
今回は、冊子印刷・製本の見積もり時に必要となるポイントについてご紹介しました。
ここで挙げた内容を印刷会社に伝えれば、より正確な見積もり金額がわかります。
ネット印刷プリントモールではサイト上で金額がすぐに確認できる「かんたん見積り」に加え、メールや電話による見積り依頼も承っています。
専任スタッフが丁寧に、スピーディーに対応しますので、ぜひお気軽にお問合せください。