表紙PP加工とは?グロスPP・マットPPで冊子に高級感を加えよう

大切な本は、できるだけきれいな状態のまま持っていたいものです。本などの冊子の表紙にPP加工をすると、丈夫で傷つきにくくなります。見栄えも良くなり、長持ちさせることができるので、大切な本にPP加工をすることはおすすめです。

ここでは、PP加工とはどのようなものなのか、メリットや種類などについて紹介していきます。

PP加工とは?

PP加工とは、紙の表面にPPフィルムを貼ることで、表面をコーティングする加工のことです。PP加工のPPとは「ポリプロピレン」を略した呼び名です。

冊子の表紙やパッケージ等によく使用され、PP加工を行うことで様々なメリットがあります

PP加工のメリット

①表面を保護して耐久性が増す
PP加工を行うと、耐久性が増して、表面に傷がつきにくくなります。表面をコーティングするため、擦れにより、インクが剥がれづらくなり、インクの裏写りや発色の変化を防ぐことにも繋がります。

②高級感が出て、見映えが良くなる
PPフィルムにより、つやが出て発色が鮮やかになったり、コーティングにより上品さや高級感が出ます。冊子の表紙など見映えの良さが重視される部分に最適です。

PP加工の種類

PP加工の種類には、主に「グロスPP」と「マットPP」があります。見た目の印象、表面のつやの出方など、フィルムの特徴が異なるため、それぞれの適性を理解しておきましょう。

つやが出て、鮮やかになる「グロスPP」

グロスPPは、表面につやのあるフィルムを使用したタイプになります。

グロスPP加工を施した用紙の表面は、つやつやして光沢があります。加工前の印刷物と比べると、濃度・彩度が高く(濃く)見える仕上がりになり、発色が鮮やかなのが特徴です。

色や絵柄をより鮮やかに見せることができるため、彩度の高い色や写真イラストを使用している表紙におすすめです。

グロスPPにおすすめの冊子(表紙で使用)
・雑誌
・テキスト冊子
・製品カタログ
・記念誌

落ち着いた雰囲気で上品さが増す「マットPP」

マットPPは、表面のつやを抑えたフィルムを使用したタイプになります。

マットPP加工を施した用紙の表面は、すべすべした質感で指紋が付きにくいです。光の反射が抑えられ、上品で落ち着いた感じになります。加工前の印刷物と比べると、濃度は高く彩度がやや低く見える仕上がりになります。

つやの無い仕上がりで、シックな雰囲気や高級感を出したい冊子におすすめです。

マットPPにおすすめの冊子(表紙で使用)
・記念誌
・研究資料集
・作品集

PP加工における注意点

PP加工には、メリットも多いですが注意点もあります。冊子を作った後で、トラブルにならないよう事前に確認しておきましょう。

薄い紙に行うと、紙が反ったりシワが出る場合がある
薄い紙にPP加工を行った場合、PPフィルムの伸縮により、「カール」と呼ばれる紙の反りやシワが発生することがあります。PP加工を検討する場合、用紙の厚さは、四六判135kg以上をおすすめします。
 
筆記がしづらい
PPフィルムにより、ペンなどで筆記してもインクをはじいてしまいます。特に、水性ボールペンではほとんど筆記ができません。
グロスPPが最も筆記しづらく、マットPPは、油性ボールペンなどを使えば多少は筆記できますが、どちらにしてもおすすめしません。
筆記される可能性がある紙面には使用しない方がよいでしょう。

色味の見え方が変わる
PP加工を施すと、印刷物の濃度が変わって見えます。仕上がりの色が加工前と変わって見えるので、色味を気にする印刷物の場合は、事前に、サンプルを請求したり、試し刷りを行うなどして色の見え方の違いを確認しておくとよいでしょう。

まとめ

PP加工は本の耐久性を上げ、傷や汚れなどから守ってくれます。
見栄えが良くなり、高級感も出るので、大切な本などには特におすすめです。注意点に気をつけながら、用途に合わせた種類のPP加工をぜひ試してみて下さい。
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冊子製本お役立ちコラム編集部

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