冊子製本の裏側:印刷会社の工程を覗いてみよう
冊子製本が完成するまでには、印刷会社がさまざまな工程を経ています。紙選びや印刷、製本の仕上げなど、一冊の冊子ができるまでの裏側を知ることで、より理想的な仕上がりを目指すことができます。本記事では、印刷会社がどのような流れで冊子を制作しているのかをご紹介します。
受注からデータ確認までの流れ
印刷会社が冊子製本を始める際、まず行われるのが「受注」と「データ確認」です。この工程は、仕上がりの品質に大きく影響します。依頼者が提出したデータをもとに印刷会社は内容を精査し、不備や修正点がないか確認します。この段階でのすり合わせが、トラブルの回避につながります。
データ確認の重要性
印刷会社では、入稿されたデータが印刷可能な状態になっているか確認します。解像度が低すぎる画像や、RGBカラー設定のままのデータ、塗り足し不足など、よくあるミスをチェックします。不備が見つかった場合は修正依頼が発生しますが、これにより最終的な仕上がりの品質が保証されます。
スケジュールの管理
受注時に納期が設定されます。印刷会社は複数の案件を同時進行しているため、データの修正が必要になればスケジュール全体に影響します。余裕を持ったデータの提出が、円滑な進行の鍵です。
印刷の仕組みと紙選びのポイント
印刷の工程は冊子製本の核となる部分です。使用される印刷方式や用紙の選択は、冊子の完成度に直接関わります。
印刷方法の種類
印刷には主に「デジタル印刷」と「オフセット印刷」があります。デジタル印刷は少部数や短納期の印刷に適しており、データを直接出力できるため、柔軟で効率的なのが特徴です。一方、オフセット印刷は高品質で大量部数の印刷に向いており、細かい色の表現にも優れています。用途や予算、納期に応じて適切な方式を選ぶことが大切です。
紙選びで仕上がりが変わる
用紙の種類は仕上がりの印象に大きな影響を与えます。光沢のあるコート紙は鮮やかな色を引き立てるのに最適ですが、読み物主体の冊子では落ち着いたマット紙が適しています。また、紙の厚みや手触りも選ぶ際の重要な要素です。印刷会社ではサンプルを用意している場合が多いので、実際に触れて選ぶと失敗が少なくなります。
製本工程の種類と仕上げの工夫
印刷が完了した後は、製本の工程に移ります。製本方法の違いにより、冊子の使い勝手や耐久性が変わるため、用途に合った選択が必要です。
製本の種類
- 中綴じ製本:針金で綴じる方法で、薄い冊子に適しています。コストが低く、見開きがフラットになるのが特徴です。
- 無線綴じ製本:背を接着剤で綴じる方法で、厚みのある冊子や本格的な印象の仕上げに向いています。
- 新PUR製本(当店独自):従来のPUR製本の長所を活かしながら、独自の製法でより丈夫で開きやすい仕上がりを実現しました。耐久性が高く、頻繁に使用する冊子にも適しています。
仕上げの工夫:表紙PP加工
表紙には「PP加工」を施すことが可能です。これは薄いフィルムを表面に貼り付ける加工で、光沢を与える「グロスPP」や落ち着いた質感を出す「マットPP」が選べます。汚れや擦れにも強くなるため、冊子の長期保存に適しています。
品質管理と納品までのプロセス
製本が完了しても、冊子はすぐに納品されるわけではありません。最後の工程である品質管理が非常に重要です。
印刷後の検品作業
印刷されたページがすべて正確に出力されているか、インクのムラやズレがないかを細かくチェックします。また、製本時にページ順が乱れていないかも確認されます。このような検品工程があることで、顧客の手に渡る製品の品質が保たれます。
配送準備と納品
検品後、冊子は指定された納期に合わせて梱包されます。特に冊子の場合、角が傷つかないよう包装が施されることが一般的です。また、配送方法については、複数個所への配送にも対応してくれる印刷会社を選ぶと安心です。
まとめ
印刷会社が行う冊子製本の工程を理解することで、製作の流れをよりスムーズに進めることができます。データ作成から印刷、製本、品質管理まで、各段階で細やかな配慮がなされていることが分かります。依頼者として、こうしたプロセスを知り、適切に対応することで、より理想的な冊子を手にすることができるでしょう。
冊子製本なら「ネット印刷プリントモール」へ!
当店では、お客様の用途に合わせた中綴じ製本、無線綴じ製本、さらに当店独自の新PUR製本をご提供しています。表紙PP加工など、品質を高めるオプションも充実。親切丁寧な対応で、あなたの理想の冊子作りをお手伝いします!
冊子印刷なら ネット印刷プリントモール
https://printmall.jp/sassi