おしゃれなパンフレットの作成方法は?参考事例やデザインのコツを紹介

「会社や大学のパンフレットをおしゃれにリニューアルしたい!」
「おしゃれなプロフィールブックを作って、結婚式でゲストに配布したい!」

でも、どうすれば「おしゃれ」な冊子になるのでしょうか?

この記事では、おしゃれなパンフレットを作るコツとデザイン事例をご紹介します。パンフレット作りにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

パンフレットとは

パンフレットとは、 2枚以上の紙を簡易的に綴じた冊子状になっているものを指します。

一般的に、パンフレットは8~16ページ位まで、それ以上のページになるとブックレットと呼ぶこともあります
ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)では、パンフレットを「表紙を除いて5ページ以上48ページ以下の印刷された非定期刊行物」と定義しています。

パンフレットの用途は多岐にわたり、会社案内や学校案内、説明資料、会報、プロモーションツール等として使われています。
チラシやリーフレットに比べて、自由度の高さが特徴です。予算やコンテンツに応じてページ数を増やすことができ、写真やイラストを大きく配置してビジュアル中心の冊子にしたり、商品の開発ストーリーなどを掲載して読み物として楽しめるようにすることもできます。

パンフレットとチラシの違い

パンフレットとチラシの違いは「ページ数」です。
複数のページを持ち、多くの情報を掲載できるパンフレットに対し、紙1枚のみで構成されるチラシは、両面に印刷しても最大2ページ分の情報量しか掲載できません。

この「ページ数」の違いから、使われる目的も変わってきます。
多くの情報を掲載できないチラシは、キャンペーンやセールなどのシンプルな告知に使われます。不特定多数の人々の目を惹くために、おしゃれさより派手な色合いで目立つデザインを優先する傾向にあります。

逆に、パンフレットは商品情報や活動内容をより詳しく案内する場合に使われます
複数のページをじっくり読んでもらうために、全体の統一感と読みやすく飽きさせないデザイン設計が重要になります。

パンフレットとリーフレットの違い

パンフレットとリーフレットの違いは「使用する紙の枚数」と「形態」です。
パンフレットは複数の紙を重ねて綴じ、冊子として使用します。一方、リーフレットは紙1枚のみで構成され、折って使用します。

リーフレットは、パンフレットよりもコンパクトで配布がしやすいのが特徴で、封筒に入れてDMとして送付することもできます。
チラシよりは多くの情報を案内したいが、冊子にするほどのボリュームでもない場合に活用しましょう。

リーフレットは、パンフレットより掲載できる情報量は少ないですが、折りで1枚の紙を複数のページに分けることができます。
折り方は、二つ折り、三つ折り、観音開き、蛇腹折り等の中から選ぶことができます。

おしゃれなデザインのパンフレットを作る5つのコツ

以下の点に気を付けると、テンプレートを使わなくても、ぐっとおしゃれなパンフレットを作れます。

・余白を十分にとる
・表紙は興味を引くことを第一に
・見出しと本文で文字の強弱をつける
・使う色は3色にまとめる
・イラストや写真のテイストは揃える

それぞれ詳しく解説していきます。

余白を十分にとる

余白とは、文字や絵柄がない空白部分のことです。意図して作られた空白で、デザイン分野ではホワイトスペースと呼ばれます。

適切な余白をとることでバランスが整い、垢抜けたデザインに仕上がります。
余白を広めにとると、ゆったりとした上品さを演出できます。ただし、広く取りすぎると寂しい印象になる場合もありますので注意しましょう。
逆に、余白が狭いと、見づらく雑多で窮屈な印象の紙面になります。紙面内で視線が定まらずポイントも伝わりづらくなります。

おしゃれだと感じるパンフレットの余白を実際に測って、参考にするのもおすすめです。

表紙は興味を引くことを第一に

おしゃれな表紙にするには「情報量を少なく」することを意識しましょう。

伝えたい情報や装飾をたくさん盛り込みたくなりやすいですが、余白を活用して、伝えたい情報を絞ることが重要です。
すっきりとした表紙デザインになり、ターゲットの視線を引き付けやすくなります。何のパンフレットかが一目で伝わりやすくなり、手に取ってもらえる可能性も高くなります。

表紙には、インパクトのあるキャッチコピーやロゴ等、目を引く要素を厳選して配置しましょう。

写真やイラストを使う場合は、解像度が高く美しい画像を選びます。予算が許せばプロに依頼することもご検討ください。

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見出しと本文で文字の強弱をつける

見出しが強調されていると、文章だけの紙面であっても、メリハリのあるデザインに仕上がります。

「重要な部分を強調し、そうでない部分と差をつけること」は対比(コントラスト)と呼ばれ、デザインにおける基本4原則の一つです。重要な部分が目を引くので、本当に伝えたい情報が伝わりやすくなる効果もあります。

文字の強弱をつける手段として代表的なのは、文字サイズです。本文と見出しの文字サイズの比率を「ジャンプ率」といいます。ジャンプ率が高い(大きい)と元気で賑やかな印象に、低い(小さい)と落ち着いた印象になります。

文字サイズ以外にも、書体、文字の太さ、記号等によって文字に強弱をつけることが可能です。

使う色は3色にまとめる

たくさんの色が使われていると、散らかった印象を与えてしまいます。
色の数は3色に絞りましょう。

ベースカラー70% : メインカラー25% : アクセントカラー5%」の割合を意識して配色しましょう。
この割合は「黄金比率」と呼ばれ、バランスのとれたデザインに仕上がる比率とされています。

メインカラーは主役となる色を選びます。コーポレートカラーや商品のイメージカラーの色が選ばれることが多いです。

ベースカラーは余白や背景として使われる脇役の色。他の色を邪魔しない淡い色を選びます。
アクセントカラーには濃い色を選ぶことで、メリハリを利かせ、全体を引き締めます。

配色パターンの見本を掲載したサイトや書籍などを参考にするとよいでしょう。

イラストや写真のテイストは揃える

統一感を持たせることが、おしゃれさを演出する重要なカギとなります。

部屋のインテリアを統一するのと同じように、複数の画像を使用したい場合はテイストが揃ったイラスト・写真素材を配置しましょう。紙面の統一感が保たれ、洗練されたデザインに仕上がります。

一方、テイストが違う画像が同じ紙面に並んでいると、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。かわいらしいイラストの中に劇画調のイラストが混じっていたら、大きな違和感がありますよね。これでは伝えたいメッセージもブレてしまいかねません。

テイストを揃えるために、作者や撮影者を統一することをおすすめします。

参考にしたい!おしゃれなパンフレットデザイン例

自分でデザインする場合も、制作会社に依頼する場合でも、土台となるイメージがあるとスムーズに作業を進めることができます。

ここでご紹介するおしゃれなデザイン事例を参考に、方向性を固めていきましょう。

デザイン事例1

テレビ放送番組制作事業を展開している会社のパンフレットデザイン

上部に2ページにまたがって大きく描いたイラストが、ユーザーの日常に寄り添いながら親近感を演出しています。
下部は、余白やフォーマットを統一してすっきりとさせながら、色分けすることで、事業内容を並列してわかりやすく紹介しています。
※デザイン引用:https://yohakuoffice.co.jp/blog/471/

デザイン事例2

注文住宅のカタログパンフレット

掲載写真は、サイズ・配置に変化をもたせることで住宅の広さや開放感を表現すると同時にレイアウトに変化を付け、居住イメージを様々な角度から見せることにも成功しています。
商品が一番に目に入りやすいよう、周囲の配色は極力シンプルに。
アクセントとして、イラストや手書き風文字を入れることで、親近感とビンテージ感を演出しているのも効果的です。
※デザイン引用:https://yohakuoffice.co.jp/blog/471/

おしゃれなパンフレットの印刷はプリントモール

パンフレットでは、見開きの中央を針金(ホッチキス)で綴じる「中綴じ製本」をよくご注文いただいています。最少8ページから製本することができるので、ページ数が少ないパンフレットにおすすめです。

ネット印刷プリントモールでは、中綴じ冊子印刷を低価格・安心の品質で提供しています。自社で印刷製本を行い、ご満足いただける冊子をお届けします。
デザイン制作も承っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
>>パンフレット印刷もおまかせ!ネット印刷プリントモール

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まとめ

パンフレットは、チラシやリーフレットよりも多くの情報量を掲載でき、様々な用途で利用できます。

じっくり読んでもらえることが目的の冊子ですから、デザインにもこだわりましょう。「情報量を少なくすること」と「統一感を出すこと」が、おしゃれなパンフレットへの近道です。

この記事で紹介した5つのコツを押さえて、おしゃれなデザインのパンフレット作りにチャレンジしてみてください。

冊子製本お役立ちコラム編集部

冊子の印刷製本を考えている方に、知っておきたい知識やお得な情報をお届けしています。はじめての方にもわかりやすく丁寧な記事を心がけています。 日々、お客様からのお問い合わせと注文対応に追われながら学ばせていただいています。

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