効果を高めるパンフレットデザインのコツ・ポイント
パンフレットの役割は、掲載されている情報を見ている側に確実に伝えることです。そのためには、まず手に取ってもらわないと何も伝わりません。
パンフレットのデザインは手に取ってもらうための重要な要素です。おしゃれでかっこいいパンフレットにしたい!など、デザインにもこだわりたい人が多いと思います。
今回は、センスがよく一目置かれるパンフレットの作り方のコツやポイントをご紹介します。
まずは、パンフレットの目的や対象を明確に
一口にパンフレットと言っても、「サービス案内」「カタログ」「会社案内」「学校案内」など用途は様々あります。
どんなパンフレットを作るときも、以下の4点は必ず決めておきます。
・見てもらう対象(ターゲット)は誰か。
・作る目的は何か。
・何を一番伝えたいか。
・どんなイメージを持ってほしいか。
まずはこれらを明確にすることが、手に取ってもらえるパンフレット作りのスタートです。
パンフレットの配色を決める
デザイン初心者にとって、デザインの配色を決めるのは、なかなか難しいものです。好きな色を使っていくうちに、何だかまとまりがなくなり、うるさい感じになってしまうこともよくあります。
次項では色選びや使い方のポイントをご説明します。
配色は同色系でまとめるのがおすすめ
様々な色を使いすぎて、まとまりがなくなるのは避けたいものです。配色のコツとして、同系色でデザインすると全体がまとまります。
例えば、青や水色の同系色でデザインすると「爽やか・透明感がある」イメージができあがります。
このように配色は、パンフレットのイメージも決める大事な要素でもあるのです。
また、シンボルカラーやコーポレートカラーを取り入れるとブランドイメージを統一できるので、おすすめです。
アクセントになる色を足す
同系色の中で強調したい部分に「アクセントカラー」を足しましょう。
「アクセントカラー」を足すと、メリハリが出て目に留まりやすくなります。
ファッションでいう「差し色」のようなイメージです。
しかし「アクセントカラー」の使いすぎや、使う面積が大きい場合は、イメージとかけ離れた雑な見た目になってしまう恐れがあるので注意が必要です。
「余白」で情報の伝わりやすさは変わる
余白を上手に設けると、情報の伝わりやすさが格段に上がります。
余白のない誌面は情報量が多くなり、窮屈に感じます。適度な余白を設けることで、伝えたい情報を明確にし、「この情報は大切に違いない」という印象を与えます。
余白の有無で、情報の伝わりやすさが変わることを頭に入れてデザイン設計を行いましょう。
写真の使い方
写真は文字を読むよりも素早くイメージを伝え、目を惹き付ける要素があります。 商品の画像はもちろん、会社案内などでも人物や象徴的な写真を載せて、伝えたいことを訴求しましょう!
写真の質は重要!
パンフレットの良し悪しは、写真の質で決まると言っても過言ではありません。
ピンぼけや手振れのある写真、画質が粗い写真はマイナスのイメージを与えます。
たとえ商品・サービスがよくても、パンフレットを見て購入を諦めてしまったら意味がありません。被写体が人なら「シチュエーション」「表情」、商品なら「色」「質感」「形」がはっきり分かるように掲載するとクオリティも上がります。
写真はパンフレットだけでなく、チラシなどの媒体にも使うことが多いので、一度撮影したものは素材としても使えます。予算に余裕がある場合は、プロのカメラマンに頼むのも有効な手段です。
写真の載せ方を工夫する
ただ単に写真を載せればよい訳ではなく、載せ方も工夫する必要があります。
商品やサービスに関するメインの写真があれば、その1枚を大きく使いましょう。
例えばページ上半分に写真を載せ、下半分には文字情報を収めると、スッキリとまとまった印象にできあがります。
写真の枚数が多い場合は、数枚にしぼって掲載しましょう。その中でも注目してほしい写真は他より少しサイズを大きく掲載しても、まとまった印象になります。
フォントはイメージに合ったものを使おう
フォントは、複数使いすぎないことが重要です。フォントの種類が多すぎると、紙面がうるさくなり、読みづらくなる可能性があります。
いつも本などを読むときは、それほどフォントを気にすることなく読めると思います。それはメインのフォントが決められており、少数のフォントで構成されているためです。フォントがデザインや文章の邪魔をしないため、すんなりと読めているのです。
代表的なフォントには、「ゴシック体」と「明朝体」があります。それぞれ読者に与えるイメージが異なるため、内容にあったフォントを選びましょう。
・ゴシック体:親近感、カジュアルなイメージ。
・明朝体:高級感、大人っぽいイメージ。
ターゲットの年齢層によって、文字サイズを変えるのもおすすめです。高齢層が対象なら、文字サイズを少し大きくするなど読みやすさを工夫しましょう。
イラストを効果的に使う
イラストを効果的に使うと、おしゃれなパンフレットに仕上がります。
POPなイラストから線画風のイラスト、現在では3Dのイラストもあります。誌面のバランスを考えながらイラストを挿入してみましょう。
しかし、フリー素材のイラストを使うときは注意が必要です。誰でも使える素材なので様々なところで使われている可能性があります。
少し難しい内容のパンフレットなどは、写真よりイラストやマンガを使うと堅苦しくなくなり、親しみやすくなります。
まとめ
パンフレット作りは、目的と対象を決めるところから始まります。そしてどんなイメージを持ってほしいかを考え、デザインしていきましょう。
今回ご紹介した「配色」「余白」「写真」「フォント」に気をつけることで、紙面の読みやすさ・伝わりやすさは格段に変わります。
これらのコツやポイントを意識して、よりよいデザインのパンフレット作りを目指しましょう!